雪解けを待って咲く福寿草から始まって最後は菊の花まで、花の絶え間がない我が家の手狭な庭には、鳥の糞から芽生えたと思われる、サカキ、ネズミモチ、シャリンバイが一年中、存在感を発揮している。
平成4年に職場の同僚から、もらった日本いちじくも、老木とはいえ、味の良さでは定評があり、密かに心待ちしているご近所にもお愛想できる収穫量、爺の、いい加減な剪定でも、毎年、収穫の喜びを与えてくれるが、カラスから完全に守り切れず、差し上げるのも多い。
お迎えKさんの畑の林檎にも食べ頃になると、カラスの集団が訪れるが、中には我が家の屋根へ持ち運び、食べ残しを庭先に落としていく、カラスと同罪ではないかと世間の目が気にかかり、そっと土の中に。
四十雀が数年前から毎年、夫婦で巣箱で子育て、元気な子供たちが巣立っていく、キジバトは平成6年梅の木に作ったお粗末な巣に2羽のひなを無事に育て巣立って以来、その後2回の産卵も天敵カラスに奪われ、巣に戻った両親が泣き叫ぶ声を聞き、自然淘汰とは言え守ってやれなかった悔しさが今も。