爺の世間ばなし

思いつくままのお喋り

話の面白い人

2025年03月05日 | 日記
昭和39年4月から2年、直接の上司だった石田課長は、身振り手振りを交じいて、表現も大袈裟に面白おかしく話す御仁だった。当時の職場の仲間たちの集いでは、必ず話題になった。

昭和39年は新潟地震の年だったが、花瓶が倒れても家中が大洪水になったかように、屋敷の池の水の揺れも、大津波が来たかのように身振り手振りを交じいて話していた姿を思い出す。

お酒もすきだったが、アンコと黒ヨウカンが好きな方だった。あんこは家庭でご飯代わりに食べる習慣があり、お腹の調子の悪いときは、あんこを食べると直るとも言っていた。

黒ようかんを職場へ持って来ても机の引き出しに保管したまま直ぐには食べさせてくれない。叩くとカチンと音がするほどに硬くなったものを、鋸で切って食べたのを覚えている。

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いつも笑顔で

2025年03月01日 | 日記
聖路加国際病院理事長だった日野原先生自身が実践していた健康の心得の中に「いつも笑顔で」がある。人の顔には笑顔を作るための表情筋が36本、放っておくと機嫌の悪い顔になるんだと言う。

年をとると表情が乏しくなるので、日頃から唇の端を意識して上げておくようにと、世間には、表情筋が健全に機能していないのか笑いの表情が少ない人がいる、面白くないのかと尋ねるとそうでもない。

免疫学の権威で新潟大学の安保教授(故人)の講演で、笑うことは体の免疫力を高め、血液の流れも活発になって元気になるので、笑わない人にはコチョコチョしてでも笑わせなさいと言ってた。

現役時代、上京の折には、末広亭や鈴本演芸場で何日分も笑ってきたことがある、思い出しては笑ったりしたものだが、今は息抜きにネット検索で古典落語や古い漫才を聞いて一人笑いしている。


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楽しい先輩

2025年02月25日 | 日記
昭和55年から2年間を同じ職場だった飯塚氏は、今も時々思い出すと楽しくなる先輩である。家に帰れば区長さん、町内のリーダー的な存在だが、服装には無頓着な御仁だった。

折り目のない、短めのズボンをくるぶし丸出しではき、靴下の組み合わせの違いにも拘らず、無造作に結んだネクタイはいつも緩みがち、爺よりも12歳年上の温厚な先輩だった。

職場旅行で入浴後のこと、ランニングシャツが無くなったと騒いだことがあった、見ればパンツの上にランニングを重ねてはいた。腹も立たない笑い話として、職場の一粒話になった。

お酒が大好き、飲むほどに口数も滑らかに、小太りの体の揺れも大きくなり、口元を杯に近づけて飲む独特なスタイルで美味しそうに飲んでいた。冥土でどんな身なりで酒を楽しんでいるやら。 

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歯がゆい

2025年02月20日 | 日記
自立しているとは言え、年を取るごとに筋力が低下し柔軟性がなくなり、神経の伝達速度が遅くなるんだとか、日常生活動作が素早くできなくなって歯がゆい思いをしている。

生活動作の中で、朝夕の着替えでズボンを履く時は柱に寄りかかりながら、階段の昇降は手すりにつかまり一段づつゆっくりと、外での歩行は杖を使い、歩幅が小さく、足の運びも遅くなった。

我が家の小さな庭には雑草が何時も生き生きしている。加齢により椎間板の弾力性が無くなり、腰にかかる負担が増加するためだそうだが、かがんでの草取りは1分と持たなくなった。

こまめに掃除をしていた爺も、家の掃除は大きな負担になってしまった。正直のところ居間、寝間、台所以外は、たまに掃除をする気になっても一部屋するだけで腰に痛みが。

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ご厚意に甘えてる

2025年02月15日 | 日記
加齢による体力も気力も低下して諸々の生活動作が全て鈍くなってしまった今では、周囲からの思いがけない親切や思いやりに感謝しながら、ご厚意に甘えているこの頃である。

我が自治会の役員は回覧順に一年交代制である。爺も副会長、組長を体験済みだが2周目以降の役員、一週間ごとのゴミ当番、回覧板は年齢に配慮していただいてパス、ありがたいこと。

春秋年2回の道路側溝の清掃作業で、我が家の前はご近所の皆さんでやってくれる、冬の寒い日のゴミ出しは隣のご主人が声掛けしてくれ一緒に捨ててくれる。ありがたや、ありがたや。

40センチほど降り積もった玄関前の雪、道路まで歩く道をやわやわ除雪中に、日頃親しい間柄で斜め迎えの一人暮らしの奥さん(79歳)が駆けつけてくれたが、嬉しいやら、申し訳ないやら。

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