職場の職員旅行は楽しかった。社会人になって最初の旅行は昭和28年5月3日~4日、スキー場で有名な妙高市の赤倉温泉だった。初めて見る残雪のある白樺林の美しさが強く印象に残っている。
土曜の午後から日曜に汽車やバスを利用して温泉旅館での懇親会、翌朝の朝食後には、途中の観光地を巡りながら帰宅なので行動範囲も限られている。県内の他,隣接する県境近くの温泉だつた。
名幹事だつたT氏を思い出す。酒豪には、車中で持ち込み酒をたっぷりと飲ませて宴会費を節減、飲酒後に何時も言動が怪しくなるご仁には介護士を、いびき族は特別室へ隔離していた。
部屋を探してさ迷っているもの、飲み代不足でつけ馬に付き添われて帰ってくるもの、朝起きたら他人の下着だったり、ランニングをパンツ代わりに穿いてくるもの等々、話題の多い行事でもあった。