全国各地には有名な「ご当地ラーメン」と称するものや限られた常連客だけが利用する名もないラーメンなど、数多く出回っている。
爺、ラーメンとの出会いは、昭和26年、S駅前通りにあった屋台店、18歳の若さもあって,2杯食べた覚えがあるが、食糧事情が良くない時代とはいえ、この屋台店のラーメンの味に出合うことは今もない。
郊外に、ご夫婦で居酒屋を経営するS店、昼ラーメンと称して11時30分から1時半までの2時間に限り営業している店があるが、客は常連だけで、平成3年に仲間に誘われ利用してから17年、爺好みの素朴な味、今も変わらない。
ラーメンを好まない家内も、S店のラーメンを食べてから、ラーメン好きになったほど、カウンターには椅子が10個、小上がりに4人用のテーブルが2個、決して、きれいな店構えとは言えないが。
いつも満員、時には、カウンター席の後ろに立って待つことも、この店の変わったところは、お客は親父さんから注文を求められるまで黙って待っているだけでよい、ラーメン作りがひと段落したところで順番を間違えることなく、先着順に注文を聞く仕組み。