高齢者専門の精神科医である和田秀樹さんの著書「80歳の壁」は納得することが多い。80歳を超えた高齢者に対しては明るくて希望の持てる呼び方にすべきだと、幸齢者と呼んでいる。
80歳からの人生は70代とは違って、昨日までできたことが今日は出来なくなったり、体の不調も多くなる。また命にかかわる病気の発症、認知症、身近の人の死など、大きな壁が押し寄せると言う。
爺も70代では、年に2・3回風邪を引く程度で健康を自負していたのに、84歳の7月に痛風、85歳の8月には心筋梗塞で命拾いするという大きな壁に出会ったのも納得である。
老いを嘆いて、あれが出来なくなった、これしか残ったていなとか,「ないない」を数えて生きるよりも、老いを受け入れ、まだこれが出来る、あれも残っていると「あるある」を大切に生きることが幸せなんだと。