近頃では見られなくなったが、暑い日の午後から夕方にかけて雷を伴って突然降り出すどしゃぶりの雨が、短時間で止んだ後の涼しさ、お日様の光に合わせて鳴き始める蝉の声。
子供の頃、夜は暑くて早々に寝床に入ることはできないので、大人は玄関先で長椅子に座り夕涼み、ご近所同士で世間話が弾んだり、子供たちは蛍をとったり線香花火で遊んだり。
子供のころ、夏は、いつも一つの蚊帳の中で両親と一緒、蚊を入れないために蚊帳の出入りは、できる限り体を小さく、かがんで入ることを親から、きつく言われているもの。
蚊帳の中に紛れ込んだ一匹か2匹の蚊を越中褌姿の親父が,ロウソクの炎で退治する姿を見て育った爺、見よう見まねで覚えた技、蚊帳を焼かないように対峙するコツがあった。