すっかり姿を消した銭湯、50年以上も利用していない、高齢者に交付していた銭湯無料券が仕分けで廃止になるとか、利用地域が特定されているので不公平と云う見解も分からんでもないが、もっと大きな仕分けを願うのみ。
銭湯といえば、昭和30年前後、下宿生活のチョンガ時代、先輩のチョンガ仲間であるG氏と一緒に利用したU銭湯、、当時の入浴料金は13円だったが、お互いに給料日近くには、懐はスッカラピン、ふろ代も事欠くのは毎度のことで、耐乏生活が何日か、ラジオもなく、久しぶりの掃除洗濯、寝ころんで天井の節穴を数えたりと平和な日々が続く。
何が縁だったか記憶にないが、G氏と二人でU銭湯の自宅で、時々、夜遅くまで酒を飲みながら、夕飯をご馳走になる機会があり、部屋へ入る途中にあった小さなガラス窓から湯けむりが舞う女湯を恐る恐る覗いたりして、奥さんから軽く、たしなめられたもの、公になっていれば、前科何犯の罪びとに。