間もなく92歳、平熱35度8分、寒がり屋の爺にとって一年で一番いやな季節である。毎朝3時前後には同い年の老妻と熱い日本茶を飲んで体を温める習慣も定着したこの頃である。
時々仲間から来るメールの最後には、「寒さ厳しきおりご自愛ください」「外出は控え温かい部屋で過ごし下さい」「水分補給をこまめにしてください」等々いたわりの言葉が書かれている。
長男が手配してくれた宅配弁当(昼食・夕食)を利用したが一週間ほどで解約してしまった。ネットスーパーで買い物をしながら、老夫婦の共同作業で食べなれた食事が一番である。
40日に一度の通院でいただく9粒の薬を服用しながら、生活動作は、ゆっくり、やわやわ、もどかしくて悔しいが寄る年波には勝てない。老妻と静かに残りの人生を過ごしている。