「うっかり」とは、ぼんやりして注意が行き届かないさま、日常生活の中で老若男女を問わず、ちょっとした「うっかり」は誰しもが体験ずみ。
よそ様のうっかりした様を見て、お知らせすべきか否かの判断に手間取る例として、法事などで読経の間、正座をしている前列の方の靴下の穴や、スーツを着込んだ紳士のズボンのチャックの閉め忘れに気づいた時などがあるが、旅行に行く時、わざわざ、穴の開きそうな靴下を履き、旅先で捨てて来るという変った御仁もいたけど、最近の安靴下は徐々に破れず、突然、大きな穴が開くことがあり要注意。
昭和36年頃の同僚S子さん、出勤途中に赤ちゃんを預け、娘気分で事務室の席に座るも、背中には赤ちゃんの「よだれ掛け」をつけたまま、気づいた周りの者たち、直ぐに知らせもせず、微笑んでいる雰囲気も和やかで。
スーパーの駐車場では、買い物を終えて、戻ってくる奥さんを待つご主人の姿を見るが、間違いなくご主人の所へ戻って来るのに、爺が世帯主と呼んでいる家内、車の色だけを見て、爺の顔を見ることなく、よそ様の車に乗り込もうとする行動が時々あり。
一度は、よそ様の車に荷物を持ったまま乗り込んでしまった実績の持ち主、お互いに、見飽きた顔でも、時には見る必要もある。