爺の世間ばなし

思いつくままのお喋り

八十路のAちゃん

2014年10月25日 | 日記

今でも、ちゃん付きで呼び合う同い年で、いとこのAちゃん、数年前に肺がん手術、3年前に奥様に先立たれ、独身の息子と二人暮らし、恵まれた境遇とは言えないのに、明るい表情しか見せない。

鮎釣り名人として地域では定評があるAちゃん、術後は奥様から止められていた鮎釣りを、3回忌を済ませたので再開したとかで、久しぶりに天然アユの美味に出会ったところ。

4人兄弟で4男のAちゃん、小学生の頃から爺ちゃんに連れられて鮎釣り、彼の頭の中は、体験で積み重ねた鮎の知識がいっぱい、鮎一筋のAちゃんが久方ぶりの鮎釣りを語る様は生き生き。

大なり小なり心配事は誰にもあるもの、夢中になるものを持って老後を過ごしている人はみんな生き生きと輝いている、Aちゃん然り、今年100歳の先輩T氏然り、爺のパソコンの師W氏然り。


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無駄遣い

2014年10月19日 | 日記

共稼ぎしながら無駄遣いすることもなく、コツコツと貯金した時代もあったのに、もう貯金との縁がなくなって久しい、銀行で利用するのは、お引き出し、お振込み,記帳だけ。

お金を使うことは楽しいこと、流行の100円ショップは子供からご老人まで、お金を使う楽しさを与えてくれているし、無駄遣いもさせてくれる、原価が数十円から百数十円の品が用意されているらしい。

原価が百数十円の目玉商品だけを買う賢いお客が多いと店は赤字、原価が数十円の品をたくさん買うお客、つまりは無駄遣いしてくれるお客が多いほど黒字が増えるので大歓迎だとか。

年末ジャンボ宝くじ、孫からは勿体ない、無駄遣いだと、可愛らしい批判もあるが、爺にとっては年末のお遊び、今年も多少の縁起を担いで、何時、何処で、連番か、バラか、抽選日までの夢を楽しむことに。


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一笑一若

2014年10月13日 | 日記

一度笑うと、その分だけ若返ると言う、時々ユーチューブのサービス動画から、古い落語や漫才を聴きながら、一人で声を出して笑ってる、好きな落語家は5代目春風亭柳昇、漫才師では春日三球・照代。

「春風亭柳昇と言えば今やわが国では私ひとりであります」で始まる自己紹介、出し物「結婚式風景」で有名、下手な来賓挨拶を取り上げ、長々と喋った後に、なお、更に、続いて、最後に一言と接続語を多用しながら、甚だ簡単ですがで終わると言うくだり。

春日三球・照代と言えば、地下鉄の電車は何処から入れるのかで一躍世に出る、タクシーをバックで走ればメーターが戻るのでは、自動券売機はお金をすばやく受け取るが、お釣りの出るのが遅いとか。

素人が同じことを言っても面白くもおかしくもないが、笑わせるプロたちの話術が何とも言えない、何度聞いても飽きないし、思い出して、くすくす一人笑いしたり、余韻が残る。一笑


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挨拶いろいろ

2014年10月07日 | 日記

お辞儀する文化は輸出され、お辞儀をしない文化が輸入され、日本人の挨拶であったお辞儀は終わったと或る学者が言っていたが、確かに若者同士でお辞儀をし合う姿は見かけない。

もっとも「歩きスマホ」で周囲無視の若者にとって挨拶とは無縁であり、たまに顔が会えば片手を顔のあたりまで軽く上げる程度、巷でお辞儀挨拶してるのは熟年女性同士だけかも。

時々ワンちゃんと早朝の散歩をしながら、若者たちに出会う、おはようと挨拶すると、これから寝るんですと返事が帰る、それじゃお休みと挨拶し直すと、お休みと返事が帰ってくる。

おはよう、こんにちは、今晩は、出会いの挨拶の代表格だが、日に何回も出会う者同士では、「どうも」あるいは「どうもどうも」という誠に便利な挨拶言葉で済ませてしまうことも。

 


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下宿部屋

2014年10月01日 | 日記

昭和28年から33年、下宿部屋の家財道具と称するものは、寝具一式,行李、蚊帳、炬燵、机だけ、泥棒への備えも要らず、仲間も自由に出入りできる平和な生活環境。

他には、大家のお風呂場に洗濯用たらい及び洗濯板が、部屋の片隅に箒と塵取り、一週間に一回程度の利用でも生活必需品、家庭着や下着の着替えも若干あったようだが。

貧乏を辛抱した5年間だったが懐かしき青春の一コマ、仕事以外で考えることは、少ないお金で大きな楽しさを得る手段だけ、寝転んで天井の節穴を数えているうちに名案や迷案が浮かんだもの。

食べ過ぎや飲み過ぎの時は、仲間の獣医が馬の胃腸薬を持ってきてくれる、風邪をひいた時は臨床検査技師が、アスピリンと胃散で調剤してくれる、副作用もなく、昨今の薬よりは安全で良く効いた。


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