朝起きて、パジャマから服に着替えた時から一日の行動が始まる。戦争末期の昭和20年だった、敵機来襲に備えて、着替えを素早くできるよう枕元に置いた時のことを思い出した。
爺の子供の頃、暖房は炬燵か火鉢しかなかった中で寝間着姿のままでは居られないので起きると着替えをするのが当たり前だった。寝間着のまま炬燵に潜り込んで親に叱られたものである。
この頃、ズボンと靴下を履く時は、少々ふらつくので安全のために柱などに支えてもらっているが、夫婦ともに80代後半になった今も朝晩の着替えを自分一人でする度に幸せを感じている。
朝の着替え後の気持ちはスッキリするし、夜の着替え後の気持ちは新潟弁でラックリ(ほっと)する朝晩の区切りの動作でもある。加齢とともに早寝早起きになり、着替えする時刻も早くなった。