昭和14年に入学した田舎の小学生時代は真剣に教科の勉強をした覚えがないが、イナゴ取り、落穂ひろい、ドクダミ、ゲンノショウコの採取、テントウムシ、ずい虫の捕獲などの行事ばかり覚えている。
昭和20年旧制中学一年生の教科は、国語、漢文、歴史、地理、体操、幾何、代数、教練、英語、生物だつたが、幾何と代数は、先生の説明を理解するのに一苦労、小学校の学力差を痛感した。
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学制改革で高校に自動的に編入された3年間の教科内容は、旧制中学3年間に学んだ内容と変わらなかったので、勉強は60点を目標として控えめに、部活のテニスを存分に楽しんだ。
小学生だった頃の孫たちには「お爺ちゃんはね、小学生の時はお勉強が大好きで、お遊びが大嫌いだったんだよ」と、まじめ顔で話したが、「お勉強の好きな人はいないと思うよ」本気にしてくれなかった。