爺の世間ばなし

思いつくままのお喋り

チョンガー生活

2024年11月01日 | 日記
20歳の春、昭和28年3月1日付「新潟県柏崎保健所勤務を命ずる」、一枚の辞令は今も保存されている。県職員になった喜びと親からの開放感を覚える中でチョンガー生活が始まった。

初任給5400円、勤務地手当270円、計5670円 控除後の手取り4500程から3食付き下宿料3500円を支払った残り1000円少々と月5回の宿直料1800円が小遣いだった。

ボーナスは衣類、カメラ、ポータブル蓄音機を買ったり、遊びの範囲が広くなるにつれ、深刻な小遣い不足が常態化して、13円の銭湯代もままならず、給料日払いになるなど、貧乏生活が定着していた。

小言を言う者がいないので自由気ままに遊び転げる日々だった。好きだった映画(30円)の帰りに夜食のラーメン(30円)、勝ち目のないパチンコ、何時も金欠状態だった。
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