私の町吉備津

岡山市吉備津に住んでいます。何にやかにやと・・・

「宇陀」におけるジンムたちは・・・

2019-06-22 08:43:23 | 日記
  道なき嶮しい山地を越えて、宇陀に到着します。すると、その地には

      “兄宇迦斯<エウガシ>、弟宇迦斯<オトウカシ>”

 の二人の兄弟が住んでいました。そこに至ったジンムは、先ず、八咫烏を二人の元に遣わし、
 
      “汝等仕奉乎<イマシドモ ツカヘマツラムヤ>

 「今、天神御子様がこの地にお着きになられました。あなたたち二人は丁重にお仕えしますか。」
 と尋ねさせます。すると、兄宇迦斯は

            “鳴鏑<ナリカブラ>”

 (空を飛んで行く時に雷のような音を出して飛ぶ矢)
               
を八咫烏に向けて放ちます。この矢は相手を威嚇してするために放った矢で、決して射殺すための矢ではありません。追い返す為に使ったのです。ただ大きな音を出しながら飛んでくる矢で、相手を脅すのが目的です。鎌倉時代から流行した「流鏑馬」に使われる矢も鳴鏑を使ったのです。
 ということは、「早くこの地から離れて、倭でもどこへでもに行きなさい。」という合図だったのでしょうね。????

 この兄宇迦斯の行った行為は、つい先日、イランに対して言い放った『攻撃する』と云ったトランプ大統領のニュースも、この「鳴鏑」と同じ役割をするものであったかもしれませんね?????現在の鳴鏑はネットでその働きをするのです。