宇陀には「兄宇迦斯」と「弟宇迦斯」二人の兄弟がいたのですが、この二人は性格が違っていいて、天神御子「ジンム」に対して、兄の方は強硬に排撃しようとしていたのですが、弟の方は、反対に、従順の意(こころ)を持ってこれに対応しようと思っていたのです。それですから、事前に兄がジンムの殺害計画を知って、すぐさまに、ジンムの所に駆けつけ、 兄は
“作大殿。其内張押機。将待取”
<オホトノヲツクリ ソノウチニ オシヲハリテ マチトラムトス>
「あなたを殺そうと、密かに、仕掛けを廻らせています。」と。
“故参向顕白<カレマイムカヘテ アラハシマヲマスト モウシキ>”
その計画の一部始終を詳しく伝えます。その兄宇迦斯の計画を知ったジンムはすぐに
「道臣命」と「大久米命」に
その征伐を命じます。早速、この二人は兄宇迦斯を呼びつけて
“罵詈云<ノリテイヒケラク>”
と古事記には書いてあります。「罵詈」は「ひどく叱りつけて言う」事を意味しています。<バリ>という漢音ではなく、敢て、これを<ノリテ>と訓読みにしています。これも古事記の作者の意図だと思いますが?????
この事を考えてみると、ジンムが「宇陀」に着いた時には、この兄弟は仲違いをして、二つの勢力がお互いに対立していたのでしょうか、一枚岩で無かったのがジンムには幸いしたのでしょう。
このようにジンムの東征には、何時も、数々の僥倖が付き纏っていたのだと言わざるを得ませんね。天神御子<アマツカミノミコ>だったということを意図的に強調したのかもしれませんね。
“作大殿。其内張押機。将待取”
<オホトノヲツクリ ソノウチニ オシヲハリテ マチトラムトス>
「あなたを殺そうと、密かに、仕掛けを廻らせています。」と。
“故参向顕白<カレマイムカヘテ アラハシマヲマスト モウシキ>”
その計画の一部始終を詳しく伝えます。その兄宇迦斯の計画を知ったジンムはすぐに
「道臣命」と「大久米命」に
その征伐を命じます。早速、この二人は兄宇迦斯を呼びつけて
“罵詈云<ノリテイヒケラク>”
と古事記には書いてあります。「罵詈」は「ひどく叱りつけて言う」事を意味しています。<バリ>という漢音ではなく、敢て、これを<ノリテ>と訓読みにしています。これも古事記の作者の意図だと思いますが?????
この事を考えてみると、ジンムが「宇陀」に着いた時には、この兄弟は仲違いをして、二つの勢力がお互いに対立していたのでしょうか、一枚岩で無かったのがジンムには幸いしたのでしょう。
このようにジンムの東征には、何時も、数々の僥倖が付き纏っていたのだと言わざるを得ませんね。天神御子<アマツカミノミコ>だったということを意図的に強調したのかもしれませんね。