日本のモノづくりは負けない。
~東日本大震災を乗り越えるニッポンのエコ技術力~
標記は11月28日に産業タイムズ社の泉谷 渉社長に大阪で講演を戴いた時のタイトルと副題である。
今回で3回目だが、毎年聞き応えがあると、会員企業の社長さん方に評価が高いので、年1回公演をお願いしています。今年は、3月11日の東日本大震災で日本が大被害を蒙ったので、企業は大変な状況下にあるが、その中でも、ニッポンのエコ技術力は、素晴らしいことを力強く講演戴いたので、まず同氏の講演資料の冒頭を紹介したい
①2011年3月11日午後2時46分、史上最大級のM9.0という巨大地震が東北沿岸および東日本を襲った。電子機器・エレクトロニクス産業に与える影響は甚大であり、深刻である。日本全体のGDPも2011年はマイナス成長が予想されており、リーマンショックに続く大激震が日本列島全体を襲った。
②東北エリアは工場出荷の生産額でいえば、日本全体の5~6%程度。ところが、被害の大きかったルネサスは自動車向け半導体で世界ナンバーワンであり、デジタルカメラ向けシステムLSIにおいても世界トップシェア。これが世界の工業生産に影響を与えた。
③材料面で与える影響も大きい。半導体の最も重要な材料であるシリコンウエハーについては、日本勢の持つ世界シェアは実に70%、復旧のめどが立たない信越化学の福島県白河工場はおどろくなかれ、世界のウエハーの1/5を作っている工場。このため、世界の半導体メーカーの投資計画に影響。宮城県栗原市の倉元製作所は、ちゃっちい町工場に毛の生えたような企業であるが、世界のポリシリコン液晶に使われるITO膜の製造については高いシェア。旭硝子の研磨も30%担当。倉元がめちゃくちゃにやられたので、スマートフォンの生産計画に狂いが生じる。
④しかし、今回の大地震は、映像を通じて世界中の人たちにニッポンの強さを見せつけた。あれだけの被害にあっても暴動、レイプ、打ちこわしなどの犯罪はほとんど起きておらず、外国にとっては超サプライズ。モラルの高い国として、評価を受けるだけでなく、耐震設計の素晴らしさ、建材などの素材の素晴らしさを世界にアピールした。武士道精神をもつフクシマ50の活躍は世界のメディアを唸らせた。
海外で「ふくしま50」が、そこまで評価されているとは知りませんでした。日本人はもっと自信と誇りを持つべきですね。
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