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葬送も終えた今日、○ちゃん花見に行こうよと誘ってくれました。
何かあると「行こう」と言うと所のひとつに、この場所があります。
しょこらろーずさんの住まいされる加古川にある日岡公園です。桜の名所で今は満開の美しさです。
もう随分古くなっていますが、この中の会館で結婚式を挙げたJの思い出の地です。勿論わたくしにとっても。
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丁度良いところに空きベンチがあり、冒頭の写真を撮りました。
日頃はおしゃべりなJですが、心持ち言葉が少ないのが気になります。末っ子で、母の苦労をよく知っている人ですので、傍目以上にショックなのだと思います。
「Jさん。私が付いているからね。最後まで仲良くして、おばあちゃんに喜んで貰いましょうね」
「うん・・」
そんなことを言いながら、二人で桜を見ていました。
「Jさん。あのね。これを機会にブログを止めようかしらと思っているのだけど・・」
「どうして?子供達も楽しみにしていると言ったんでしょ?MさんもYさんもSさんも楽しみにしていると言って下さったんでしょ?
君自身が淋しくなるよ。一週間に一度くらいならいいじゃない。色んな人がいるけれど気にしたらだめだよ」
そんなことを話しながら、ベンチの二人はそれぞれの心で亡母を思いながら今年の桜を見ていました。
迷わず風に乗ってみようか。
まだ落ちるはずのない花びらが、ひらと前を横切った気がしました。
百枚に四枚足りなかった義母の花びらでしょうか。負けない強い人でした。
ぴ~。
先輩の吹かれる呼び笛も東風の向こうに聞こえる。
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扉の向こうに小さな椅子が