ず~とK ちゃんにリクエストされていた焼きビーフン。彼女は学生時代に食べた私の母のビーフンの味が忘れられないと言い、豊中教室をスタートさせる前からビーフン教えて!ってせがんでいました。簡単なようで意外と難しい焼きビーフン。みんなの料理の腕前?をちょっと拝見してからメニューに加えるね、という約束でした。
- イカとセロリの花椒炒め
- 台湾風豚の角煮ローバー「魯肉」
- 貢丸湯ゴンワンタン(台湾肉だんごスープ)
- 冬瓜の煮もの
- 焼きビーフン
- 中華ポテト
豚の角煮のローバー「魯肉」は台湾では庶民の味。ご飯の上にローバーをのせたファーストフードは日本の牛丼のように愛されています。ローバーは各家庭の味があり、私のレシピは母の作ってくれていた通り砂糖は入れず、紹興酒、醤油、ニンニク、八角だけで煮込みます。椎茸、茹で卵に加えて我家では厚揚げもどっさり入れるので、まるで日本のおでん風。煮汁をごはんにかけると最高に美味しいから、ローバーだけで子供達は何杯でもごはんを食べてくれます。
そして台湾人は焼きビーフンを作る時にこのローバーの煮汁を調味料として使います。つまりどの家庭でもしょっちゅうローバーを炊いているってことですね。もちろん煮汁がなくても焼きビーフンは作れるけれど、一味違ってくるんだよね。炒めながらビーフンの堅さに合わせて煮汁や水を増やしていってください。堅めに湯がいていれば、あとでいくらでも水分を足して柔らかくできます。一口食べたK ちゃん、「あ~懐かしい!お母さんの味がする~!」と感激してくれました。ありがとう、母も天国で喜んでくれているでしょう。
ビーフンは台湾の新竹シンチク産のものをお勧めします。台湾ビーフンの名産地といえば北西部にある新竹と中部の埔里プーリーですが、新竹のものの方がこしがあり、ぶつぶつと切れないので調理しやすいんです。ビーフンは米粉と書くわけだから材料はもちろん米。ところが料理本を読んでいたら、「大量生産する中国産のビーフンは漂白剤でトウモロコシの粉の色を抜き、米から作ったように見せかけているものもあるので要注意!」って書いてあった。恐ろしい国だなぁ。でも十分あり得そうだから、買うときは原産国をよくチェックしましょう。
イカとセロリの花椒炒めはT さんのリクエスト。イカの下処理は面倒だけど、炒めると弾力があり旨味が出て、冷凍ものの柔らかいイカより断然美味しいよね。冷めても美味しいし、酒のあてになる一品です。
冬瓜の煮ものは、先月神戸教室で作った干し貝柱と生姜をたっぷり入れたものです。油で炒めた冬瓜は初めて、っていう方多かったですね。意外と油と合います。
さて、台湾からのお土産で肉だんご(貢丸ゴンワン)をもらっていたので、そのスープをおまけとしてメニューに加えました。実は魚だんごを持ってくるはずが、冷凍庫から間違って肉だんごを取り出してきてしまってたので、急きょメニュー変更。貢丸は台湾ではこのように十文字を入れてスープに浮かべます。水に酒、塩こしょう、揚げネギ、そしてセロリのみじん切りを浮かべただけのシンプルなスープだけど、肉の味がだんごから滲み出すのでこれだけで十分美味しかったでしょ。本場のスープ、みんな気に入ってくれてよかった。次回のレッスンまで冷凍庫に残っていたら、魚だんごのスープも食べてみましょう。
だんごに始まり、この日は思わぬアクシデントが続いてしまいました。油と上白糖で作る中華ポテトの飴が固まらない!2回もトライしたのに、固まらない。。前日自宅で作った時は簡単に固まったのに、何故?ようく考えたら油が違ってた。いつものなたね油でなく、ビタミンE が添加された健康なたね油を使っていたのが原因だったようです。まるで理科の実験だ~。油を使うのはやめ、水と上白糖でカラメルを作りました。みなさんお疲れ様、時間がかかってしまってすみません。でも失敗のおかげで新発見があったから良かったかな。
今年のノーベル医学生理学賞に決まった山中伸弥京大教授も、「一回成功するまでには九回失敗している」って言ってるし。ハハハ、レベルが違うけどね。ところで山中教授は、7月のブログに登場した私の誕生日に遊びに来てくれたドクター友達の同期生です。「山中はノーベル賞に一番近い男」、と名前だけは何年も前から聞かされていました。これで再生医療が臨床応用されるのも間近だね、と期待に胸膨らむのは私だけではないはず。。
持参した台湾土産のお菓子も、飴がらめのピーナッツでした。台湾人は皮付きピーナッツが大好きで、ピーナッツを使ったお菓子がたくさんあります。
先週末予告したインディアン・メーラー。友人がフィナーレの結婚式の舞踊の中で踊るというので、犬の散歩がてらに行ってきました。昨年よりもすごい人混み。ポートタワーと海洋博物館の明かりの下には、ハイになったインド人がたくさんいましたよ。