今年のイギリスは暖冬。毎日10℃ぐらいまで気温が上がる。その代わり雨が多く、Xmasイブからの大洪水でいまだに家に帰れないでいる人達も多い。
毎度のことで申し訳ない!またまた時期のずれたブログになってしまうが、お付き合い願います。
いつからなんだろ。イギリスのXmas 料理で七面鳥、ターキーのローストが定番になっているのは不思議な話だ。というのも、元々イギリスに七面鳥はいなかったから。私はターキーが嫌いなので、アメリカ在住時の感謝祭はお呼ばれに徹したけれど、それでも数口は食べないといけなかったターキーの一体どこが美味しいのだか。スタッフィングもしかり。
アパートの近くにロンドンでも有名な精肉店がある。七面鳥はもちろん、あらゆる家禽、牛、豚、鹿、うさぎが並んでいる。せっかくだから久しぶりにローストをすることにしてRib of Beef、骨付きリブ?ビーフを選んだ。まじめに赤ワイングレービー?ソースと西洋わさびソースも作ったよ。我ながら肉は美味しかった!付け合わせは、芽キャベツのソテー、ポテト、ニンジン、パースニップのロースト。
イギリスではXmasの定番野菜が、芽キャベツbrussel spout とパースニップparsinip。↑ヨーロッパ野菜のパースニップは、ニンジンに似た白い根野菜で、淡白な甘みがある。煮崩れしないので、ローストの他シチュー、ポトフにもよく使われる。
↑芽キャベツってこんなふうになってるって知ってた?この季節は、このように茎ごと売っている店も多い。
この時期の飲みものといえば、暖かいマルドサイダー mulled cider。イギリスのリンゴ酒であるサイダーにスパイスや柑橘類を加えて煮込んだもの。ドイツ圏や北欧では赤ワインにスパイスや柑橘類を入れて煮込んだグリューワインというのがあり、これはホットワインとして日本でも知られはじめている。マルドサイダーの方が、ホットワインよりアルコール度が低いし甘いので飲みやすい。
↑ボロ?マーケットで見かけた。イギリスでもたまにマルドワイン mulled wine という名前でグリューワインが売られているが、パブで目にするのはほとんどmulled cider。
テムズ河畔では、新年になる午前零時に花火が上がる。日本から来たU子ちゃんと、花火が鑑賞できるSky BarでのNew Year’s Eve Partyに着飾って行ってみた。窓側は何時間も前から陣取っている連中がいるし、みんな背は高いし、と半ば諦めていたが、花火が始まった瞬間、VIP席エリアを警備していた警備員が入っていいよ、と他よりずっと空いているエリアに入れてくれた。強運で名高い二人、なんとソファーの上に立って花火鑑賞してしまった!
↑左の小さな丸い光はビッグベン。
花火終了後の夜景。花火が上がったのは観覧車london eye 辺り。
話は前後するが、イギリスではXmas当日は公共交通機関がすべて止まる。そのくせ飛行機は離着陸しているもんだから、空港へ行き来する手段はタクシーしかない。イブの日に30時間のレイオフでNYからロンドン入りしたスッチー友達も呆れて、「人口の半分以上がキリスト教徒じゃないのに全くおかしな話!それなら空港も閉鎖してほしいわ」と言っていたが、全く同感。娘の友人のIちゃんが25日に日本から到着だったから、余計に身にしみた。
その代わり、企業からの寄付金がある年の大晦日は、一晩中地下鉄が運行されるという慈善精神に溢れた風習がある。そして今年はめでたく寄付する企業があったので、パーティー帰りは無料で地下鉄に乗車できた。電車で居眠りするのは世界でも日本人ぐらいなのだが、遊び疲れ、飲み疲れて車内で居眠りしている外国人のやまやまやま!をこの日初めて見た。
そして元旦には、U子ちゃんが持ってきてくれたたねやのおぜんざいをお雑煮がわりに美味しく頂いた。
彼女が帰国する日、夕方までゆっくりとアフタヌーンティーを楽しむことにした。当日の朝に場所を探し始めたから、ホリデー中で有名どころはみな一杯。結局ハイドパーク前のドーチェスターホテルに行った。
これが大当たり!空いていたからサービスが良かったのか、いつもこうなのか分からないが、まずはドンペリのシャンパン。そして6種類のサンドイッチ。サンドイッチのおかわりはいかがですか?と何度も聞いてくる。ケーキ食べたいから遠慮しとくよ、って言うと、でも朝食食べて来なかったんでしょ?としつこかったこと。
お茶を選び、次に小さなプレ?デザートが出てきた。続いてプレーンとレーズン入りのスコーン2種類、そしてこのケーキたち。
もっと食べませんか?って何度も何度も聞きにきてくれる。お腹一杯でおかわりは無理だよ、って言うと、じゃあお持ち帰りはどう?だって。色々な所でアフタヌーンティーしたけれど、お土産までくれる気前の良い場所は初めて。さすがにドンペリのおかわりはなかったけれど、お茶のおかわりも、ちゃんと茶葉を入れ替えてきてくれた。肝心のお味はというと、スコーンも柔らかく、ケーキも上品な甘さでとても美味しかった。そしてケーキは娘たちのお土産に頂いて帰った。おかげで、この可愛いケーキ箱を抱えて空港に行く羽目になったけど。
イギリスでは1月5日にクリスマスツリーやイルミネーションを撤去するようだ。昨日までツリーがあったんだけど、って恐縮するウェイター。でもこのジンジャー?ブレッド?クッキーで作ったホテルも素敵だったよ。