「甲子園への遺言 伝説の打撃コーチ高畠導宏の生涯」(講談社1,700円)先週から6回シリーズで、ドラマが放映されている。(NHK総合)K1は昨年、知人から紹介されてこの本と出会った。59歳で講師になったことも凄いが、打撃コーチとしてのデータ分析術、高い職業観に目が覚める思いであった。本著の中に、伸びる選手にある共通項は一般の人にも通じることがわかった、という件。一、素直であること 二、好奇心旺盛であること 三、忍耐力があり、あきらめないこと 四、準備を怠らないこと 五、几帳面であること 六、気配りができること 七、夢を持ち、目標を高く設定することができること・・なるほど!イチロー選手を見ればメディアからでもすべてが備わっていると思える。これらは部下や子ども達に伝え目標とすることもできる。言うからには、己を顧みて自分自身がめざしている姿が大事である。聞き手は、話し手の具体的な姿に一番説得力を感じるのだから・・。
心は弱いものですね。一日を顧みるにつけてさえ、そう思います。ところで、幾つになっても、夢は抱きながら生きるべきだ、と思うのです。その方が自分も周囲もいい顔、いい姿になれます。自分自身の夢、または子ども達に託す夢でもいい。親や先生はそれを叶える手助けをします。だから、思い通りにならなくとも我慢もしなければならないときがありますね。子供達は足踏みしたり止まったりします。でも待ってやる。人って誰かが待っていると、とても心強くなるものです。幾つになってもどんな小さな事でも認められたり、誉められたりすると嬉しい!(K1のボスはとにかく、誉めます。だからスタッフも付いてきます。今までスタッフの心を捉えていた長は、認めることができる方々です。リーダーのあるべき姿の一つを示してもらいました。)そして小さな目標でも達成したら、思いっきり満足した方がいい、と思うのです。待っている人は、一緒に喜べる。満足すると、実はそのうちもっと大きな、もう一歩先の目標が見えてくるのです。この方をご存じですか?「高畠導宏さん」といいます。プロ野球界で30年コーチを続け、59歳にして福岡県筑紫台高校の先生になられた方です。イチロー選手や小久保選手の恩師でもあります。高畠さん曰く「大きな目 小さな口 優しい目」を持て、と。しかし残念ながら、高畠さんはもういません。