みんなKK

家族のイニシャルが4人ともKKです。今もたぶんこれからもずっと・・

共感するには訳がある

2010-08-01 | Weblog
 あまり菓子などは注文しないが、六花亭(北海道)のバターサンドはみんなKKの好みにかなりあっていたので、今回はこの詰め合わせを求めたところ、いつの間にか缶だけになってしまった。それでも幾つか口にできたのでまあ満足だ。この菓子の共が。「みをつくし料理帖」三部作(高田郁)であった。藤沢周平→宇江佐真理をほぼ読み終え、高田郁にいきついた。作品中で紹介されている料理にも想像力をかき立てられっぱなしだが、次の2つの見事な表現に共感したのでご紹介まで。●「あんたはまだ、恋、という厄介なものを知らない。女は恋を知ると変わるんですよ。良い方にも悪い方にもね」僅かに身を固くしている娘の肩を、優しくぽんぽんと叩いて、りうは俎橋(まないたばし)を渡り始める。澪は慌てて追い駆けて、「りうさん、恋は厄介なものなんですか?」と問いかけた。ふぉっふぉ、と歯の無い口で笑いながら、りうは澪を振りかえる。「厄介ですとも。楽しい恋は女をうつけ者にし、思い恋は女に辛抱を教える。淡い恋は感性を育て、拙い恋は自分も周囲も傷つける。恋ほど厄介なものはありゃしませんよ」<第2弾:花散らしの雨より>●嘉兵衛はよう言うてました。辛い時、しんどい時に呑み過ぎるのはあかん。辛さ。しんどさがふえるだけや、て。けど、ほどほど、過ぎん程度のお酒くらい慰めになるもんはない、てなぁ<第3弾:想い雲より>
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