標高900m弱のここからは、高原牧場、布引山の風力発電用のプロペラ群、白河の市街地が一望できる。日差しは強いが、頬を撫でる風は爽やかだ。緑が青々と茂る様は、若者たちの元気やあでやかさの喩えにも思え、自然は言葉無くして我々に語りかけてくれる慎ましさと、少々の変化にも揺るぎなくたゆまぬ営みを繰り返す気高さを持つ、と思えてくる。あれこれと大事小事に心揺さぶられる自分は、なんとも小さなものだ。懐の深さと動ぜぬ心を持つことこそ、我が道に矜恃がもてる生き方だろう、と思い始めた。
なかなかおのおのの都合が合わず、17:30にスタートして3時間かけて山形市着。翌日ホテルの窓から蔵王の山並みが美しく見え、強烈な夏の日差しと共に盆地特有の暑さが感じられました。34℃です。
ホテルの入り口に出羽桜の樽が!数ある日本酒の中でその奥深さや繊細さと共に日本酒は旨い!と教えてくれたのが出羽桜でした。日本酒は苦手~という方もぜひおためしを。
今回の目的は湯殿山詣。いろいろ考えましたが、パワースポットとパワーストーンが間近で感じられる場所は出羽三山、そのなかでも湯殿山より他はない!まだ独身の頃訪れてからその凄さを肌で感じ取った場所。今回は家族と共に本宮まで徒歩で登り全ての神社にお参りできました。思いがけずダライラマの側近の高僧もいらしており思わず手を合わせました。なお、ご神体はNO PHOTOでした。
湯殿山レストハウスの壁には岩ツバメの巣が群生しており、時を同じくして子らも腹へった~、とピーチク鳴く。レストハウスの流し蕎麦(そうめんじゃないんです!)がいいかなと思っていたら、せっかく山形に来たのだから龍上海へと話がまとまり、かなり時間は経過してしまいましたが、赤湯本店へ14:30着。この時間でも行列。まあラーメン博物館にも出店するほどの店なので仕方ない。味はさすがに宜しく、連れのものたちも満足したようです。
岩ツバメは天敵から身を守るために、巣の入り口も狭く巣の奥で子育てをする。巣は群生して作られていることが多い。人間の出入りがあるところは身の安全な場所でもある。いったい何を食べているのか。それはフンを調べればわかる。そこで今や便利な実物投影顕微鏡で見たものがこの写真だ。(携帯でもこの程度取れる点も自由研究にはもってこいの顕微鏡だ)果たして岩ツバメは、飛んでいる羽アリなどをキャッチして食べていることがわかった。手の届くところに調べる実体があり、私たちの関心で未知のワールドを垣間見られる点が理科の面白いところだ。
今回の講師は、土の中の生き物をこよなく愛する方でした。そこでその生き物の生息によって自然らしさを調べることをしました。ゲジゲジ、ダニ、ムカデなんてそう好きになれませんよね。正直かゆくなる気がした時間でしたが、面白い話も聞きました。「ダンゴ虫、くるっと丸まってかわいいでしょう。あれにも雄と雌がいます。そして、ダンゴ虫は食べられるのです。(え~~)ダンゴ虫はエビや蟹の仲間でして、炒って食べると一瞬エビか蟹のような味がします」(これは驚きでした)「ミミズの頭はどっちかというメジャーな質問に答えておきます。ミミズには成長すると襟巻きができるでしょう。あの襟巻きに近い方が頭です。更にミミズを切ると、頭の方は再生しますが尾の方は死んでしまいます」(お~~おもしろい)食物連鎖や自然との共存を伝えるには大変ためになる研修でした。
受験生を持つ親の気持ちは、親にならなければわからない。(骨折した痛みは骨折したひとだけがわかる)ただ、およそ察することができるだろうし、子どもとどう接するかはおのおのの考え方によるから、これがベストなどというものはない。されど目標を達成して欲しいと願う気持ちはだれしも共通であるはず。性格的なことがわかっている分、実力が伸びない子の親にとってはこのまま本人に任せておいて良いか、この夏は天王山だと言われているだけに積極的に関わっていくべきか、それとて何をどこまで(例えば塾に行かせるようにしたのだって関わり方としては革新的でもあるはず)やってよいものやら悩む。塾や家庭教師も(教え方も含めた)相性があうかどうかもかなり大きい。ますます悩む。一番大切なことは、親が気をもむより先に本人の動機、意欲があるかなのだ。15の少年少女が確固たる夢を持っているとは言いがたい分、動機が希薄である。めざす人、めざすもの、言ってみたい場所など直接間接、深浅をとわず決心した人がペンを持ち続けるのだろう。そして、その気になれば職業系の学科からだって、大学に行く門戸は実に広い。親が言って欲しい学校や進路と、本人が行きたい、いけるそれは必ずしも一致しないからそこの許容量はもっておいた方がよいと思う。この夏、暑い分受験生もその親も大変でござるが、これもまた人生の道。人生我以外皆師、とはよく言ったものです。
ブルーベリーはガムから入った人が多いんじゃないかなあ・・その実が一躍脚光を浴び栽培されるようになったのはそう遠くない過去だったはず。大きな実は適度の酸味と独特の甘みが相まって今や夏の味になりました。今回はジャムにせず、そのまま食べる以外はアイスにしました。甘みはかなり感じなくなりますが、シャリシャリとした食感はこれまた涼しげです。お勧め!
こう暑くっちゃアイスでしょう。昔から慣れ親しんだ味に落ち着くモンです。数ある中で何食べたい?と問われれば、まちがいなくこれ!しかしこうした箱物は当然ながら家族間競争が激しく、だいたい1本口にできればよい方でして、対話もシナリオのごとく決まっています。「あれ?俺の(K1)あずきアイスは?」「俺(K4)食った」「俺も(K3)くった」「・・・(K2)」(食ってても言わない派)
夏は各高校で体験入学を行っています。中学3年生にとっては進路先を決める際の身をもって体験し志を強く持つ良い機会です。看護系学科のある高校へ一緒に行きました。将来は看護士になる!、としっかりした志を持っている皆さんの眼差し・受け答え方に心打たれました。人間、目標を持って行動できるとその姿そのものから相手を説得できるオーラが出るものですね。うまくいって得る自信は当人のものですが、努力の過程は当人のみならず周囲にも影響が大きいものだ、と改めて知りました。学生さん、頑張ってくださいね。
あまり菓子などは注文しないが、六花亭(北海道)のバターサンドはみんなKKの好みにかなりあっていたので、今回はこの詰め合わせを求めたところ、いつの間にか缶だけになってしまった。それでも幾つか口にできたのでまあ満足だ。この菓子の共が。「みをつくし料理帖」三部作(高田郁)であった。藤沢周平→宇江佐真理をほぼ読み終え、高田郁にいきついた。作品中で紹介されている料理にも想像力をかき立てられっぱなしだが、次の2つの見事な表現に共感したのでご紹介まで。●「あんたはまだ、恋、という厄介なものを知らない。女は恋を知ると変わるんですよ。良い方にも悪い方にもね」僅かに身を固くしている娘の肩を、優しくぽんぽんと叩いて、りうは俎橋(まないたばし)を渡り始める。澪は慌てて追い駆けて、「りうさん、恋は厄介なものなんですか?」と問いかけた。ふぉっふぉ、と歯の無い口で笑いながら、りうは澪を振りかえる。「厄介ですとも。楽しい恋は女をうつけ者にし、思い恋は女に辛抱を教える。淡い恋は感性を育て、拙い恋は自分も周囲も傷つける。恋ほど厄介なものはありゃしませんよ」<第2弾:花散らしの雨より>●嘉兵衛はよう言うてました。辛い時、しんどい時に呑み過ぎるのはあかん。辛さ。しんどさがふえるだけや、て。けど、ほどほど、過ぎん程度のお酒くらい慰めになるもんはない、てなぁ<第3弾:想い雲より>