甲賀郡の単郭方式に比べれば、油日城の出丸や二曲郭の前山城は異質と言える。
お城のデータ
所在地:甲賀市甲賀町油日字岡崎 (旧甲賀郡甲賀町油日字岡崎) map:http://yahoo.jp/vYFJ9l
別 名:油日支城・山ノ鼻城
現 状:森林
遺 構:土曲輪・土塁・堀切
区 分:丘城
築城期:室町期
築城者:上野氏
城 主:上野氏
目標地:高畑バス停
駐車場:路上駐車
訪城日:2014.7.28
お城の概要
甲賀市誌7巻(甲賀の城)の踏査で、発見された岡崎城の尾根続き、街道に沿うよう長方形の曲郭が複数設けられた城郭遺構である。
地元では「油日支城」「山ノ鼻城」呼ばれ、油日城の出城と考えられている。
岡崎集落の北背後の丘陵の舌状部に、東・西に堀切で遮断された曲郭Ⅰが位置する。東側に土塁状の高まりがあるが自然地形と思われる。堀切bへの出入り口に名っている。
曲郭Ⅰは明瞭な虎口は見当たらない。北土塁に外側は緩やか斜面で防御性は低い。曲郭Ⅰへは堀切aを通りぬけ南側から回り込む。
堀切aのすぐ西は自然地形で曲郭Ⅱが位置し、北側には見張り櫓台の土塁が残存し近江から伊賀へ、油日館・油日城への街道の監視に敵している。北側の高畑集落への開口を設ける。
岡崎城からの距離を考えと拠点を、前山城(出丸として)移したとも考えたれる。南側の街道の監視の大役を担った支城・出城の城構え。
歴 史
詳細不明だが、此の地領主上野氏の城郭と推察される。
登城口(前山城~岡崎城)。或いは岡崎城から尾根続きで見学(岡崎城~前山城)
中山城登り口から前山城(遠景)
参考資料;滋賀県中世城郭分布調査、淡海の城、近江の城郭、甲賀市誌7巻甲賀の城
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