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書感「日本で一番やさしい職場のストレスチェック制度の参考書」

2015年09月27日 17時25分07秒 | お仕事
「日本で一番やさしい職場のストレスチェック制度の参考書」(石見忠士)読了。

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今年の12月から改正「労働安全委衛生法」が施行され、
一部の企業について「ストレスチェック制度」の導入が義務化される。
しかし正直、「マイナンバー」に比べて対象範囲が限られていることもあり、
実際にどこまでやらなければならないのか?といったあたりが
いま一つよく分からない、というのが私の感覚。

そんなこともあり、この本を購入してみた。
「日本で一番やさしい」とついているが、
確かに非常に分かりやすく整理されている良書だと思った。

まず第1章に「ストレスチェック制度のポイント」がまとめられている。

【ポイント1】総合的なメンタルヘルス対策の一環
ストレスチェック制度は、「産業医」・「衛生管理者」が選任され、
「衛生委員会」が活動している事業場で実施することが大前提にある。


※ストレスチェック制度の実施義務を課せられているのは「労働者50人以上の事業場」。
 これは法律上、衛生管理者、産業医が選任されており、衛生委員会が設置されている「はず」。
 (現実には選任・設置されていない事業場が多いと思われますが…。)

筆者は、毎月開催される「衛生委員会」を通じてPDCAサイクルを回しながら、
職場のメンタルヘルス対策の一環としてストレスチェックを実施していくことを
提案している。

【ポイント2】ストレスチェック制度の目的
ストレスチェック制度の目的は1次予防にあり、
うつ病等を診断するためのスクリーニングが目的ではない。


1次予防とは「ストレスチェック状況について気付きを促し、
個人のメンタルヘルス不調のリスクを低減させる」こと。
旧法案では「メンタルヘルスチェック」だったが、
今回は「高ストレス状況でないか」「メンタルヘルス不調に陥るリスク」を
調べる、というのが目的であることが明確になっている。

【ポイント3】ストレスチェック個人結果への事業者の関与
法律上の実施義務は事業者(=会社)にある。
ただし事業者は、個人結果に関する情報を、
労働者から「医師による面接指導」の申出があった場合しか把握することができない。

【ポイント4】ストレスチェック個人結果への産業保健スタッフの関与
産業保健スタッフは、事業者にはたらきかけて日常的な産業保健活動の中で、
労働者への相談対応を行いやすい体制を整備する。

【ポイント5】ストレスチェックの結果の記録と保存
ストレスチェック個人結果に関する保存義務は事業者にある。

【ポイント6】一般定期健康診断との違い
「ストレスチェック制度」は、「一般定期健康診断」と別物である。
  ※「ストレスチェック制度」は労働者に検査を受ける義務はない。
   結果を労働者の同意なく事業者に通知することは禁止されている。
   「一般定期健康診断」では労働者に受診義務がある。
   結果を事業者は知らなければならない。
よって、ストレスチェック「調査票」と健康診断の「問診票」は、
別シートにするなど情報の切り分けが必要となる。

【ポイント7】長時間労働者への医師による面接指導との違い
ストレスチェック制度における「高ストレス者への医師による面接指導」は、
「長時間労働者への医師による面接指導」とは別物である。
  ※両者の違いは、面接指導前に事業者が対象労働者を把握しているか否か。

# 今回の制度のキモは、
「いかに労働者に事実を回答してもらい、メンタルヘルス不調の予防策を講じるか」にある。
労働者が「回答を人事上使われるかも知れない」と思ってしまうと、
事実をそのまま回答しなくなる恐れがある。
そのため、事業者とストレスチェック「実施者(=産業医など)」との役割を明確に分け、
実施者から事業者への情報提供にかなり強い制約を設けている。


第2章では会社の状況別の全体図や、スケジュールなどで
概要を具体的に分かりやすく説明されている。
ここを見ると、自社が実際に「いつ」「何を」しなければならないのかが概観できる。

その後第3章でストレスチェック制度の内容が詳細に説明されるが、
第2章で予め概観が示されているので、詳細説明の位置付けや関係が理解しやすい。

第4章以降は補足的であり、必要な場合に読めば良い、という位置付けかも知れない。
個人的には興味深く読んだ。

「ストレスチェック制度」を聞いたことはあるが、
そもそも関係あるか関係ないか分からない、
何をすれば良いか分からない、という際に
入り口として非常に良い本だと思う。
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9月26日(土)のつぶやき

2015年09月27日 01時11分12秒 | つぶやき

現代思想10月臨時増刊号は鶴見俊輔の特集。鶴見さんが2007年に現代思想のインタビューに答えたものが再録されていて、文科省が研究費を増やしてノーベル賞学者を増やそうという話を、スロットマシンに100円入れればガムが出てくるのと同じ発想だといった後、日本は終わると断言していた。

前進亭かくまるさんがリツイート | 319 RT

一部メディアは、今日の民主・共産の党首会談について「協議不調」などと報じている。
私が説明し、岡田さんが質問・意見を述べ、さらに私が考えをお伝えし、「引き続き話し合っていく」で一致した。そのどこが「不調」なの?
こんな大問題の話し合いが一回でつくとでも?
嘘で邪魔はやめてほしい。

前進亭かくまるさんがリツイート | 4417 RT

「アベノミクスなんてなかった」と思うんだよね。民主党政権末期から右肩上がりで経済回復してたのと増税前の駆け込み需要を「アベノミクス」と称してただけの話で。あとは、年金を株につぎ込んだ、実体経済と関係ない株高誘導で景気がよくなったような幻想を振りまいただけ。

前進亭かくまるさんがリツイート | 456 RT

日本政府における「活躍」は、「使い倒す」とか「踏み倒す」とか、「根本的な権利は認めないけど、頑張ってもらう」とかいう意味にしかとれない今日この頃。

これと似た言葉に「自立」があります。

前進亭かくまるさんがリツイート | 122 RT

この事実、すでに前々から、アメリカ政府筋は抑えた表現で指摘していた。今に始まった指摘ではない。安倍の日本のマイナス成長はあまりに深刻なのだ。 pic.twitter.com/pSTQJuyYKd

前進亭かくまるさんがリツイート | 1049 RT

「国民連合政府」の発想は良いが、1+1が2にならないのが難しいところ。「小異を捨てて大同につく」の「大同」という認識を広められるかどうか。安倍・自公政権が法治国家を掘り崩す、メタレベルで最低最悪な存在してはならない政権である、という認識をどこまで広げていけるか。


(承前)ヒーロー待望で終わる無責任な民度であれば、このあたりの手続的正義・民主主義の根幹に関わる部分は「分かりづらい」として受け入れられないかも。根付いていないが「目指さないと」と戦後思ってきた「法治」をまだ目指すのか、「もういいや」と放擲するかの分水嶺に立っている気はする。


安倍がやっているのと同じことを鳩山がやったとして、「安倍ならばOKだが鳩山ならばNG」というのが「人治」ということ。恐らく日本人の心性は根本的にはそうでしょう。


そもそも三本の矢って、束ねると折れないって話なので別々に射てばダメに決まってるのに

前進亭かくまるさんがリツイート | 588 RT

一億人が活躍する社会よりも、あんまり活躍してないヤツとか、へろへろしてるヤツとか、引きこもってるひととか、困ってるひととか、いろいろな人間がいてもいい社会(それが当たり前なんだけど)、寛容で包容力のある社会のほうが生きやすいんじゃなかろうかと思う。おはようございます。

前進亭かくまるさんがリツイート | 4249 RT

同感。「活躍し続けないといけない社会」だとすると、それはしんどい。「進め一億火の玉だ」に繋がると怖い。>RT


困ってるひとはいないほうがいいな。

前進亭かくまるさんがリツイート | 544 RT

こうした行政の対応は釈然としません。東京新聞:改正派遣法 意見公募わずか3日間 労働者より施行日優先:政治(TOKYO Web) tokyo-np.co.jp/article/politi…

前進亭かくまるさんがリツイート | 156 RT

安倍首相、新3本の矢で「1億総活躍社会」 GDP600兆円目標も表明 sp.m.reuters.co.jp/news/newsBody.… 『「生涯現役社会」の構築を目指し』って、死ぬまで働け、ってこと?そうしたい人はそうすればいいけど、国から強制されることじゃないだろう。

前進亭かくまるさんがリツイート | 2 RT

ついに。>時事ドットコム:中日の山本昌、今季限りで引退=自身HPで「僕が残ったらダメ」-プロ野球 jiji.com/jc/zc?k=201509… @jijicomさんから

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安倍首相は「雇用が100万人増えた」?確かに増えたがその中身が問題。増えたのは非正規雇用の123万人。正社員は22万人減っている。安い労働力に置き換えたのだ。雇用が悪化しているのが実態。年収200万円以下も増えて1120万人に。「賃金が上がった」?増税で苦しくなったのが実感だ。

前進亭かくまるさんがリツイート | 242 RT

”アベノミクス→株高→生活豊に”に誤魔化された。実は、自公政権は戦争が成長戦略だった! bit.ly/1Inw5uJpic.twitter.com/oc7Re3cqb2

前進亭かくまるさんがリツイート | 112 RT

小林節氏「共産党に『目立ちすぎだよ』などと言いたいことを言い、『共産党と共闘したら組織が乗っ取られる』と恐れている連合には『乗っ取られたっていいじゃないか。安倍政権に乗っ取られている国を取り戻す戦いではないのか。敵は安倍政権である』と
nikkan-gendai.com/articles/view/…

前進亭かくまるさんがリツイート | 342 RT

一応あげとくか、2013年12月の安倍の発言。 pic.twitter.com/CAPqpAMlzR

前進亭かくまるさんがリツイート | 1081 RT

何となく買ってみた(笑) 落語国紳士録 / 安藤鶴夫 / ちくま文庫【中古】afb [楽天] a.r10.to/hsY1n1 pic.twitter.com/2OMH4bHIWO


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