朝寝-昼酒-夜遊

日々感じたことを思いのままに書き散らすのみ。
※毎週土曜更新を目標にしています。

連休に崩す本の山

2008年12月18日 07時20分10秒 | 落語・講談・お笑い
昨日も出勤できず。

図書館から借りた本がたまっていたので、
(落語関連ばかりだが)消化。


●「大落語(下)」(平岡正明)

やっと読み終わった。非常に読みづらい。
最後の方の「お直し」論は興味深かった。
ただ、普通の聞き方ではないだろう。


●「新宿末広亭 春夏秋冬「定点観測」」(長井好弘)

1年間全番組通って、レポートする、というもの。
(さすがに、前座からトリまで全席見る、はできないが)

「ちゃんとやって欲しい」とか非難している場合もあり、
特に芸協の時に全く見に行かない私にとって、
「どの人が出ているときに行くと、腹を立てずに済みそうか」が
分かって参考になった。

一度行ってみるかな。


●「談志絶倒昭和落語家伝」(立川談志)

昭和29~30年の落語家の写真が載っており、
談志がその写真・落語家について語っているもの。

30人近く掲載されているのだが、
談志が最初に書いている「この時期の噺家は、これでほとんど全て」
という言葉が、いろいろ考えさせられた。

今は人数が10倍くらいになっているが、
落語のバラエティ(具体的に計測できないが)が10倍になったか、
というと、そうではないと思う。

確かに、新しい感覚の新作派(柳昇や圓丈チルドレンなど)や、
談志のような解釈をする人間は、
人数が増える中で発生したものだと思う。
それでも、バラエティは2倍になっている程度かな、と感じる。
あとは人数が少ない頃には各芸人の間にあった違いが、
その弟子などによって埋まっていく感じ。

もっとも、「落語」の範囲内では
それくらいが限界なのかも知れない。
バラエティが2倍になっていることは
評価できるし。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

うだうだぐにゃぐにゃ

2008年12月16日 09時42分31秒 | 落語・講談・お笑い
本日調子不良につき休み。

先週は1日休×1、半日休×2。
ずるずるいっている感じがする。

しかし、こんな休み方をしていても「有休消化」になり、
お金は頂ける訳で、
これはありがたい、というか、恵まれている状況だな。
心配して折々電話も入れてもらっているし。
申し訳ない。


休むと暇なので、必要ないものを買ってしまう。
最近購入したもの。
※画像をクリックすると「楽天」のページに飛びます

●落語への招待3


私は普段、この手の「入門」「招待」といった雑誌は買わないのだが、
やたら手堅い顔ぶれ(小里ん、小燕枝)のCDに惹かれて買ってしまった。

中も良さそうな記事・要らん記事が混ざっており、
全体としてまあまあ、というのが個人的な感想。
正蔵の対談や「鰍沢」の写真なんかは要らないが、
遊廓の跡がどうなっているか、とかは興味があるので良かった。
また自分でも歩いて見てみようか。


●雷とマンダラ(雷門獅篭)


「客が入らない」ことで知られる(今もなのか?)
大須演芸場の芸人話。
マンガが面白い、というよりは出てくる人が面白い(興味深い)。
ガンダム紙切りの話、とか。


●親バカの品格(魔夜峰央)


落語とは全く関係ないが。
勢いで買いました。

まあ、ぼうっと読めるマンガだった。
少女漫画はほぼ読んだことがない私にとって、
(従姉妹が持っていたのをパラパラ見たことがあるくらい)
この人のイメージは「パタリロ」の作者、という程度。
読んで思ったのだが、落語好きな人かも知れない。

このシリーズ(親バカもの)が他にもあるようなので、また買うかも。


【追記】
>読んで思ったのだが、落語好きな人かも知れない。
と書いていたら、こんな本が出ているらしい。

●パタリロ師匠の落語入門

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

資本主義の一つの象徴か

2008年12月16日 08時33分58秒 | 社会
「ネズミ講」被害4兆円超 米ナスダック元会長逮捕(朝日新聞) - goo ニュース

ナスダックの元会長でかなりの大物らしい。
そのような人物までも「詐欺的行為」をやっているところに、
アメリカ経済が腐っていることを感じる。

>高利回りをうたいながら、
>他の投資家から集めた資金を配当などに回し
というのは、普通に他でも(日本でも)ありそうな話。
走り続けなければ倒れてしまう自転車操業。

しかし、これは資本主義の象徴かも知れない。
物が売れ続けなければ再生産することもできない。
そのためには需要を喚起し続けて、
買わない奴はバカだ、みたいな宣伝を打ち続ける。
みんなが騙され、麻痺していなければ維持できない社会。

かと言って、代替するシステムもないだろう。
「環境」を意識して成長志向に歯止めをかけるのも、
社会全体の仕組みを作り直す程のインパクトはないだろうし。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「高時」所感

2008年12月14日 09時37分48秒 | 歌舞伎・文楽
昨日は朝から外出。

いろいろ動き回るだろう、と思ったので
新宿で都営の一日乗車券を買っておいた。

まず歌舞伎座へ。
昼の部1幕目「高時」を見る。

北条高時というと、
闘犬に凝った愚かな執権、というのが私のイメージ。
ただ配役が梅玉で、「愚か」とは少し違う感じなので、
どんな芝居なのかよく分からない、というのが
見る前に思っていたこと。

見た後もよく分からない。筋があまりつながっていない感じがする。
そんなに高時が愚か、という感じはしなかったのだが。

高時が自分の犬を浪人に殺され、
最初はその浪人を処刑しようとしていたのだが、
結局部下の諫言を容れて処刑しない、という部分と、
その後の烏天狗に誑かされる部分の
つながりがよく分からない。

まあ、そこまで考えて見る必要もなく、
誑かされる場面の動きの面白さなどを
楽しんでおけばよいのかな、とも思う。
諫言に対して返す梅玉の声も良く、
そのような点では楽しめたし。

例によって幕見だったのだが、
前列で座っていた人(いい年したおっさん)が前傾姿勢で見ているので、
後ろの列から頭が邪魔になった。
仕方なく途中から立って見ていたのだが、
このあたり、分からない奴は分からないから
予め注意しておいて欲しいなあ。

踊りはあまり好きではないので、
次の「娘道成寺」は見ずに出る。
御成門、高田馬場とCDを借り替え。
途中で飲んで動きづらくなったので
真っ直ぐ帰宅。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「私」による復讐が正当化されつつある

2008年12月13日 08時40分36秒 | 法・裁判
最近、被害者が裁判で発言したり、
加害者の出獄に関して被害者の意見を聞いたり、という
話が出てきている。

そしてこれが、さも当然であるかのように思われる風潮に
不気味なものを感じる。
結局刑罰が、被害者の対加害者(と警察に立件された)人の
復讐意識を満足させるものになっており、
裁判も司法も、その代理人になっているのでは、という感覚。
そこには「社会の矛盾」も「犯罪につながった背景」もなく、
「罪を犯しやがった、許せない」という「私情」しか存在しない。

この「私情」は、
最近多発している「誰でも良かった」犯罪者の
幼稚で論理的でない行動と通底するのではないか。
理性による抑制を利かさない、
むき出しの獣性・本能の爆発であることに違いはない。

理性・社会に対する関心の位置付けが低下する中で、
このような私情があたかも「自然」なものとして、
大手を振って認められつつあるように感じる。
しかし、これは社会的生物である人間の「退化」だと思う。
そして、さらにどのような社会につながるのか、と考えると、
空恐ろしい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

民主党に景気回復策提示を求める

2008年12月11日 09時00分58秒 | 政治
解散しなくても、来年半ばには衆議院の任期満了・総選挙がある。
それまでに今回の不景気が回復していることはあり得ないと思う。

その選挙で勝ってから、景気回復策を提示する、では遅過ぎる。
民主党には、今の段階から具体的な景気回復策を検討し、
与党に先立って大々的に提示して欲しい。

オバマは大統領就任前から、
「このような政策を実施する」ことを提示している。
アメリカは好きではないが、
危機感を持ち早く動く、このダイナミックさは見習うべきだと感じる。

今は野党の立場にありながらも、
「自分たちがこの政策を実現させる」という
意思を持って政策を提示することで、
「政権を担える政党」という印象を国民に与えられる。
仮に提示した政策を与党が盗んだとしても、
景気回復にはプラスになるだろうし、
「元は民主党の政策だった」ことを国民は忘れないだろう。
知恵を出し惜しみする状況ではない。

それとも、景気回復策を提示する能力がないのか?
それは、政権を奪取することはできても、
維持・継続することはできない、ということだぞ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

切るために、非正規雇用にしているんだから。

2008年12月10日 06時42分12秒 | 社会
派遣切りや雇用不安、切々と訴え 全国から電話相談(朝日新聞) - goo ニュース

元々、「調整弁」にすることを目的に
派遣の制度が導入され、業種も拡大してきたのだから、
不景気になってこのように派遣社員・契約社員から切られるのは自明。
今更何を言っているんだ。
導入や対象業種拡大の際に、もっと反対したり、
せめて考えたりしておけよ。

そして、今になって報道して下さっているマスコミの方々だって、
本来不景気になれば切られる恐れがあるはず。
そこは派遣社員・契約社員が切られたり、
下請の会社を叩いたりする余地があるから助かっているのだろう。
その流血の代償の上に生きている、という意識は
あまり感じられないなあ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

古い音ばっかり

2008年12月09日 10時11分33秒 | 音楽
先週はようやく、木・金と出勤。やれやれ。
# また今日も午前中休んでしまっているのだが…。

土日は会社の忘年会。
泊りがけで東北へ。
帰りの仙台駅で自由時間があったので、
時間つぶしにTowerRecordへ行き、4組5枚購入。

しかし、古い演奏ばっかり買っている。
今に始まったことではないが。


○サラサーテ作品集(リッチ)
 1950年代の録音。
 最近自分の好みがバイオリン曲に回帰している中で買ってみたもの。
 (曲というより、色々なバイオリニストを聞いてみよう、かな)
 
 リッチって人、
 おそらくあまり意識せずに今までから聞いていたと思うが、
 けっこう独特の演奏かも知れない。
 楽しく聞けた。

 あと、舞曲が多かったので、単純に、聞いていて楽しくなる。


○バロック・バイオリンソナタ集(グリュミオー)
 これも50年代の録音。

 ベートーベンとか、ブラームスのような落ち着いた曲の方が、
 グリュミオーには合うのかな。
 あまり発散せず。
 きれいに弾かれているのだが、
 バイオリンの「魔性」のようなものがあまり感じられなかった。


○シューマン交響曲全集(パレー+デトロイト響)
 これも50年代。

 まあ、嫌いじゃない演奏。

 私はシューマンの交響曲が好きなのだが(旋律が好みなのだろう)、
 いろいろ深く考えて演奏してはいけないものなのかも知れない。
 かつてチェリビダッケ(2番)が合わなかったことからしても、
 あまり考えず、きれいな旋律だな、程度で済ませてくれる
 演奏の方が良いのかも。
 

○チャイコフスキー「冬の日の幻想」「小ロシア」
 (マルケヴィチ+ロンドン響)
 これだけ60年代の録音。

 後期の交響曲に比べて大した曲ではないのだろうが、
 やはりきれいな旋律が好み。
 
 演奏自体は、良いのか悪いのかよく分からない。
 特に違和感は持たなかったけど。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

子どもを産んだから、でもいいのでは?

2008年12月09日 07時42分57秒 | 政治
小渕少子化相の起用「子ども産んだから」…自民・笹川氏(読売新聞) - Yahoo!ニュース

麻生は否定しているし、実際肯定する訳にはいかないだろうが、
別に「子どもを産んだ経験がある」ことがポイントになっても良いと思う。
竹中平蔵には、やはり経済関連の大臣をやらせるだろう?
個人の経験を生かせる可能性が高いポストにつけるのが普通なのでは?

少なくとも笹川某のように、
結婚して子どもを産まない人に罵声を浴びせたり、
「産めない」状況を母親の意識の問題で済ませる奴
(政治家としての役割を果たしていない、ってことだ)
より、はるかにマシだろう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

要請したところで

2008年12月02日 09時44分13秒 | 政治
麻生首相、異例の賃上げ要請=内定取り消し回避も(時事通信) - goo ニュース

まあ、要請するのは勝手だが、
企業だって取消したくて内定取消している訳がない。
「あの会社は内定取消した」というのは
その後の学生採用においてもマイナスになるし。

「内定取消はやめてくれ」「賃上げしてくれ」というのは、
パフォーマンスや政府のメッセージとしては意味があるだろうが、
今の状況ではそのまま受け入れられる話ではない。
そして、企業からの
「では法人税を減税して消費税を増税せよ」
「社会保険料の企業負担を減らせ」
といった話を正当化する呼び水になってしまうのではないか?

空虚な要請よりも、
政府には優先して行うべきことがあると思うのだが。
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする