時々
いらっしゃる
常連さん
忙しいかた
どことなく
気心知れている
なんとはなくの
話を
いつもする
そう
他愛ない話
ひとり何役もこなし
寝る間も惜しむように
家族のために
仕事のために
そして
自分自身のために
スーパーヒーロー的
日々を
送ってらっしゃる
その方に
聴いてみた
どんな時に
ホッと一息つけますか?
と
大きく
たばこの煙を
はきだして
ひと言
おっしゃった
こんな
他愛ないひととき
かなぁ・・
なんとも
模範生的ながらも
身に余る
嬉しい答えに
すこし
ココロ躍る
他愛ないひととき
そうか
それか
いつも
誰かの役に立ちたい
いつも
誰かを
欲し欲されたい
そう
鼻息荒く
意気込んでいても
空回り
肩透かし
チカラを抜いて
軽くなるコトこそが
だれかを
ちょっとだけ
シアワセにするなんて
知らなかったな
気付けなかったな
いままで
どうやって
関わってきたんだろう
なにを
よかれと想って
生きてきたんだろう
今日から
ワタシは
他愛ない担当
だ
むずかしい話は
置いといて
眉間にしわも
置いといて
歯を食いしばりそうに
なったら
呪文のように
呟いてみよう
他愛ないコト
とりとめのないコト