
電線
に
集う
小鳥
が
音符
の
よう
で
吾負けじ
と
声高々
に
生命
の
羽音
を
蝉たち
は
届ける
空
破る
よう
に
今日
も
始まるよ
と
お日さま
は
笑う
吾
も
日々
の
営み
を
踏み出す
歓び
を
水音
火音
と
共
に
分かち合う
行き交う
足音
飛び交う
エンジン音
みな
辿り着きますよう
に
みな
帰り着きますよう
に
と
誰か
の
安全
と
無事
を
祈る
ひぐらし
鳴く頃
また
散歩
に
出よう
ね
小さく
尻尾ふる
愛犬
の
大いなる
生命力
に
今日
も
救われる
また
ご近所
の
軒先
に
チリン
と
奏でる
風鈴
の
音色
に
体感温度
は
少しだけ
下がるだろう
耳
を
澄ませて
ココロ
研ぎ澄ませて
聴き逃さぬよう
に
見落とさぬよう
に
夏
の
音
よ
生命
の
音
よ
祈り
の
音
よ