
ハローハロー
此の空のずっと上に居る
初恋のヒトよ
今日は
貴方の誕生日
ーおめでとうー
其方はいかがですか?
TVでは
世界終末時計が
残り100秒で
止まったままだと
お知らせしています
怖い。とか
哀しい。とか
じゃなくて
それだけ
危機的で脆い環境の中
希少な時間を
貴方ならどう生きますか?
其れは
ヒトツの投げかけであり
謎かけのような気がします
あの時もそうでしたね
貴方の訃報を聴いた時
貴方の墓前に御参りした時
きっと
貴方はワタシにとっての
終末時計と為り経た気がします
不思議なコトに
貴方と生き添っていたら
いまのワタシは居ないけれど
不思議なコトに
貴方を憶えているコトが
いまのワタシを証明するコトのように
想えてならないのです
ワタシの終末時計
残り何秒かなんて
誰も識る術はナイけれど
もしかしたら
貴方の場所からは
うっすら秒針が
見えているかもしれませんね
生き急いでいる時には
教えてね
怠けている時にも
教えてね
たとえば
風の音で
たとえば
木々の騒めきで