2018書き初め その3
山頭火の句「ほんにあたたかく人も旅もお正月」
山頭火はこの時どこで正月を迎えたのでしょうか。きっとこの時は歓迎されたのでしょう。しかし、いつもそうではなかったはずです。放浪の身には、むしろ、辛い時の方が多かったはずです。
だから、この旅この時は、一層、人の温かさが染みるものだったのでしょう。
この書き初めは、一月二日にしたものですが、昨日三日は、私もちょっと旅をして、山頭火が泊まった宿が全国で唯一現存している、日奈久温泉の木賃宿「おりや」にも立ち寄ってきました。
(今回の旅の目標は山頭火ではありませんでしたから、ちょっと寄っただけです。しかも、鍵がかかっていてお休みでした。「おりや」はもちろん宿として営業しているわけではなく、当時のまま保存されているという状態です。だから、かなり老朽化しています。10年ほど前に訪れて中を見学しましたが、ほぼその時と同じ風情でした。)
この日奈久はどうだったのでしょうか。
さて、書の方ですが、実家で見つけた古~い色紙、シミだらけなのですが、本画箋の色紙ですから、腐っても鯛、良い味が出ました。
不思議な風合いです。30数年の時を経て、この紙はどんな風に変化したのでしょう。
(本画箋紙の古色紙、墨)