書「ありく間に忘れし春の寒さかな」
栗田樗堂の句
はい、せっせと折りたたみ式うまを作ったのは、これをやりたかったからです。
ベランダの廃材を使って、うまの作成から始まって、作業台、椅子、蒲団干し台、折りたたみ式うま、…、で、ついにここまできました。
字も絵も書かずにいったい何をしているのかと、心配された方もおありでしょうが、こういう風にしたかったのですね。
一ヶ月近く、ほぼ木工に没頭していました。もちろん、作ることが好きなので、木工自体も楽しみましたし、プロのベランダ作りの技法を目の当たりにして勉強になり、また大いに刺激を受けてやってきました。
しかし、主目的は、新しくなったベランダの活用、ベランダライフを楽しむ為のアイテムを作ることにあります。
ベランダで書や版画ができるように、ゆっくり昼寝ができるように、季節を感じながらお酒飲めるように、…。
そうすることでベランダの木の傷み具合も分かるはずです。今度は腐らせることなく、しっかりメンテナンスをしなければなりません。
二年に一度は塗装しようと思っています。
先ずはベランダへ出ることからです。
ところで、書の方ですが、「ありく間に忘れし春の寒さかな」は、毎日新聞季語刻々に載っていた句。栗田樗堂という人は、四国松山で活躍した江戸時代の俳人です。
「ありく」は歩く。今の季節にぴったりです。
これ、書き立てホヤホヤ。
でも、早朝です。ちょっと寒くなってきたので、家の中に入ります。