海山の創作ノート

工房T 海山の書、印、絵、版画、工作、etc.日々の暮らしの中で出来た作品を紹介します。 さて、今日は何を作るかな。

No.839 あんパン

2017-02-09 | 


今朝はパンを焼いたので、この前のNo.836で作ったあんをたっぷり乗せて、あんパンにしてみましたよ。

パンは、クルミとイチジクを入れたもので、まだ温かい状態です。

膨らんで丸くなった上のところだけをカットして、一番のフワフワ部分です。(これは、作って者の特権ですぞ。)

そこに、ご覧のように乗せました。

でも、甘さ控えめなのでちょうどいい感じです。

これをUPしている頃は、当然これはもうお腹の中ですね。


No.838 木版モノタイプ まだ無題その2

2017-02-09 | 版画


最近やっている木版モノタイプ。昨日の続きです。

上の写真は、三回目の刷りを終えたところ。
つまり、刻して刷って、その版をまた刻して刷って、それをまた刻して刷ったところです。

三色目は黄色。

二刷り目でできた緑に変化をつけた状態です。

黄色+青の緑と、黄色+青+黄色の黄緑が現れました。もちろん、それぞれ均一の緑ではありませんね。
そこが、良いところです。

さて、どこで止めるかですが、実はまだまだ続きました。
過去形です。残念ながら、途中の写真を撮っていませんでした。

確かに、忘れていたのですが、それくらい夢中にやっていたということですね。

なんと、その後、5回この作業を繰り返し、合計8刷り。
つまり、9枚の紙に8回の刷りを繰り返した訳ですから、合計72回刷ったことになります。

苦労した甲斐があって、とても複雑な色の組み合わせが生まれました。

ただ今、乾燥中なので、まだお見せできません。

また後でお越しください!


ともんの版画も更新しました

No.837 木版モノタイプ まだ無題 その1

2017-02-08 | 版画


最近やっている木版モノタイプ。

上の写真は、二回目の刷りを終えたところ。
つまり、刻して刷って、その版をまた刻して刷ったところです。

一色目は黄色。

その上から二刷り目の青を入れた状態です。

黄色+青で、緑が現れました。もちろん、均一の緑ではありませんね。
そこが、良いところです。


一色目の黄色を刷った時の版。


二色目の青を刷った時の版。

さて、これがこれから何度刻して、何度刷ることになるやら、今のところ自分でもわかりません。

ちょうど良いところが見つかればいいのですが…。

ともんの版画も更新しました

No.836 どら焼き

2017-02-07 | 


ちょっと色のムラもありますが、二個完成しました!

どら焼き

とても久しぶりに風邪をひいた。本当に何年ぶりだろうか。少なくともこの二年間は風邪知らずだったが…。

珍しく、体温計を救急箱の中から取り出した。

37.5℃。若干熱ありというところ。
インフルエンザではないな、ということで、実は、一昨日より、ゆっくりしている。

しかし、喘息持ちにとっては、悪化して肺炎にでもなれば命取りなので、養生しているといった方がいいのかもしれない。

ただでさえ早寝なのに、更に早く眠ってしまい、また朝早く目が覚めてしまう。

たっぷり汗をかいてちょっとスッキリしたところで、撮りためていたテレビ映画を見ることにした。

この際だから、映画鑑賞三本立てといこう‼

退職して、時間にはゆとりがある。こういうところはやはり良い。

僕は、洋画より邦画の方が好きなので、今回は、最近、放送があった
「夏の庭」「ツナグ」「あん」の三本。

どの映画も、生きること、命、と向き合っている作である。しかも、声高に叫ぶのではなく、じわっと来るところが、好きである。実に、日本的なのである。

特に、ベテラン俳優、女優の演技の凄さに驚かされる。
夏の庭の三國連太郎、ツナグとあんの樹木希林。

最近、何故か泣ける映画を観て感動しきりなのだが、「あん」ではまた、大いに泣いた。

この前は、「星守る犬」で大泣きして、まだまだ平井堅の主題歌「夢の向こうで」が頭の中をぐるぐる回っているのだが、またかー!という感じだ。
(泣けるという点では、これが一番。「あん」も上位にくる。)

「あん」については、

『あん』は、2013年2月にドリアン助川が出版した小説。第25回読書感想画中央コンクールで指定図書に選定される。2015年に河瀬直美の監督で映画化。 (ウィキペディアより)

「私達はこの世を見るために、聞くために、生まれてきた。この世は、ただそれだけを望んでいた。…だとすれば、何かになれなくても、私達には生きる意味があるのよ。」
縁あってどら焼き屋「どら春」の雇われ店長として単調な日々をこなしていた千太郎(永瀬正敏)。そのお店の常連である中学生のワカナ(内田伽羅)。ある日、その店の求人募集の貼り紙をみて、そこで働くことを懇願する一人の老女、徳江(樹木希林)が現れ、どらやきの粒あん作りを任せることに。徳江の作った粒あんはあまりに美味しく、みるみるうちに店は繁盛。しかし心ない噂が、彼らの運命を大きく変えていく…」
(公式HPより)

という映画。ハンセン病を扱っている。

あらすじはここでは書かない。(興味のある方は観て下さい。あるいは読んで下さい。)

樹木希林も永瀬正敏もすばらしい。

そして、河瀬直美という映画監督の別の作品を観たくなった。

それにしても、音がいい。

街を渡る風の音、電車の音。雑木林の音、そして、何よりも、あんを作るときの厨房の音、小豆が煮える音、…。

ささやかな音、聴こえない音をも聴こえるような錯覚を起こしてしまう。
そう、桜の花が風にそよぐ音や花びらの舞い散る音が、聴こえてきそうなのだ。

ちょっとそれるけれど、久しぶりに熊井啓監督の「利休」を思い出した。こちらは映像美。綺麗だったなー。僕にとっては邦画史上最高位の映画。映画館で観たので特になのかもしれないが、日本の美を印象的に映し出した傑作と思っている。いずれまたゆっくりと記すことにして、先を続ける。

エンディング曲を聴き終えて、涙がおさまってから、巻き戻してもう一度、あん作りの音を聴いた。

そうしたら、腹がへった!

いや、違う。どら焼きが食べたくなったのだ。

そういう場合の行動は決まっている。

早速、小豆250gを用意して、いつもよりも丁寧に水洗いをして、炊飯器にセットした。(最近は炊飯器で二度炊いている。)一度目の炊飯で、これまた丁寧に水洗いして二度目の炊飯へ。二度目の炊飯が終わったら、最後は鍋で仕上げる。昨日の内に出来上がった。

そして今朝、愛犬の食事と平行して、生地作りに初挑戦。

ちょっと焦げた所もあるが、まずまずの出来である。

昨日作ったあんこをたっぷり挟んで、自家製どら焼きの完成。

『どら焼き、いかがですか!どら焼き、いかがですか!』

(勘違いをしないでください。どら焼きを売っているわけでも、あげようというわけでもありませんから。「あん」の最後のシーンの千太郎の台詞です。)


断面ですが、ちょっと生地が厚かったかな。

長い文を読んで下さり、どうもありがとう。

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No.834 春風や… 虚子の句

2017-02-05 | 


高浜虚子の句
「春風や闘志いだきて丘に立つ」

名句です。

今日の毎日新聞の季語刻刻に掲載されて、やはり、いい句だとあらためて思いました。

高校の書道の教科書にもよく題材とされている句でもあります。

この句を何度か口ずさむうちに、墨を磨りはじめました。

そして、一気にはがきに。

今朝は小雨でしたが、裏庭をふと見ると、ミツバの小さな葉っぱがいっぱい。

額に見立てて、コラボレーションです。


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No.832 踊る銀紙君(二階堂酒造のCMが気になって)

2017-02-03 | 工作


踊る銀紙君
そもそも変な題名です。
その次の()も意味わからない?という人が多いでしょうね。

テレビCMはなかなか楽しいものが多いのですが、九州では、(きっと全国的なものではないと思うのですが、)焼酎のCMが結構良いのがあります。「いいちこ」「雲海」とか…。

そして、特に好きなのが、二階堂のCM。ノスタルジックな雰囲気がなんともいえないのです。

九州の風景を使っているので、見たことのあるところも出てきます。

その中で、最近気になっているのが、チラッと登場している人形のオモチャです。

空き缶と人形の組み合わせで、空き缶といっしょに人形が動く仕組みになっています。

確かに、昔、どこかで見たような、記憶の隅にひっかかっているような…。

それがこれ。

気になり出したら、気になって、
作ってみたのがこれです。

理論的にはこうだと思います。

重りと針金、空き缶、そして人形、なのですが、

人形が問題です。

今回は、とりあえずということで、得意の銀紙君でやってみました。

ポイントは、空き缶の直径と人形と重りのバランス。
つまり、やじろべえの原理なのです。

人形が重すぎれば、うまく動きません。

今回は、鯖の水煮の缶でしたから、直径不足でした。重石がかなり必要です。

次は、もう少し大きな直径の缶を使おうと思います。

でもこれ、ちゃんと動くのです!

手足が動くともっといい!



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No.831 プレス紙版画 「ケンさん」

2017-02-02 | 版画


「ケンさん」といえば、もうこの人です。

福岡県中間の生んだ大スターです。

遠くから、目を細めて見ると、…。
見えてくるでしょ⁉

これは、最近、新聞広告で度々登場しているあの顔写真です。

たまたまなのですが、紙版リトグラフの実験中に、新聞記事が反転して刷りとることができたものですから、ついうれしくなって、刷ってしまいました。

ただ、ちょっとだけ色をつけ加えています。

かっこいい、ですが、一枚こっきりのモノプリントです。

(画仙紙はがき・黒インク、ピンク絵具)

ともんの版画も更新しました。

No.830 ○△□

2017-02-01 | 版画


プレス紙版画で、○△□です。

三原色の版を重ねたら、いろいろな色が出てきます。

この偶然性が楽しくて、いろいろなパターンで実験的な作がたくさんできました。

ともんの版画で出していきます。
  ⬇
ともんの版画も更新しました。