海山の創作ノート

工房T 海山の書、印、絵、版画、工作、etc.日々の暮らしの中で出来た作品を紹介します。 さて、今日は何を作るかな。

No.1573 一茶句「痩せ蛙…」

2019-08-25 | 


一茶句「痩せ蛙…」

一茶といえば、やはりこの句。

昨日書いた中の一枚です。

痩せ蛙は、目の前にいたとしても、それは一茶そのものであり、蛙を励ますというよりも、自分自身を叱咤激励しているのだと思います。

藤沢周平の小説「一茶」を読んで、世の中や世の中の仕組み、理不尽なさまざまなことに対して、怒り、立ち向かい、打ちのめされても、なを立ち上がろうとする…、一茶のひねくれながらも前を向いて、奮い立とうとする、そんな感情を表しているのだと気づかいされました。

(本画宣紙聯の切れ端)

No.1572 藤沢一茶・「雀の子…」

2019-08-24 | 


藤沢一茶・「雀の子…」

木がらしや地びたに暮るる辻諷ひ
霜がれや鍋の墨かく小傾城


この句は、藤沢周平氏の最も好きな句として、小説「一茶」の最後の解説文の中にあります。

小林一茶、そういえば、今までに一茶の句はいろいろと書いてきたけれど、伝記などは読んだことがないと思い、図書館で手に取ったのが、藤沢周平の「一茶」でした。

藤沢周平の小説なら、きっと心に染みるかな、と思い読んでみる気になったのです。

思った通り、やはり美しい情景描写です。

小林一茶の生涯は、かなり詳しい足取りが、一茶自身の記したもので分かる様ですが、生まれ育った信濃国柏原を、15歳の時に江戸に出てから、俳句を発表するようになるまでの十年間は、どこで何をしていたのか、全く分かっていないそうです。

そのあたりから、小説という形での作者の想像力が面白く、長い小説ですが、引き込まれてしまいます。

そして、一茶について、今までに思ってもいない人生があり、それ故に、生まれべくして一茶の句が生まれたということ。

生涯で二万もの句を作ったということ。

小動物にも優しい善良で滑稽な句を作るばかりではなかったこと。

かなりひねくれた一茶像が、芸術に身を置く自分にとっても、親密に感じられました。

読後に、早速筆を執ったのですが、どの句にするか、迷いましたが、やはり、こんな句を選んでしまいました。(小説の中では、このタイプの句は出てきませんでした。そこがちょっと残念です。)

痩せ蛙まけるな一茶是にあり
蟻の道雲の峰よりつづきけん

続けて三枚書きました。

(本画宣、聯の切れ端)

No.1571 メダカの稚魚 順調です

2019-08-22 | その他


メダカの稚魚 順調です

発泡スチロールの容器で育っているメダカの稚魚達は、ほぼ同じ大きさで順調に育っているようです。

ほんの5㎜程ですが、元気に泳ぎ回っています。

パウダー状のエサを一日に二回くらい与えていますが、きっと植物性プランクトン等をついばんでいることと思います。

最初の味噌樽容器の方は、大小さまざまで成長にムラがあったのです。

これはきっと、最初なので、ホテイアオイについていた卵の数が多く、産卵時期の幅があった為に生じたことだと思われます。

はじめに大きくなったものは、やはり強いですから、生まれたばかりの赤ちゃんには危険な存在だったと思います。

その点、発泡スチロール容器の方は、ほぼ同時期に生まれたので極端な大小がなく、大きさがそろっているのです。

観察していると、すでにぐるぐる回りながら兄弟喧嘩をしているようです。

雄どおしだと、縄張り争いをしますが、こんな小さな時から始まっているのでしょうか。

それとも、子犬の兄弟の様にじゃれているのでしょうか。

いずれにしても、ここに見えているだけで、ざっと一クラスはいます。

No.1570 デラウェアの収穫

2019-08-22 | 




デラウェアの収穫

いよいよデラウェアの収穫の時がきました。

今年はちょっと遅いかな。

ずっと水やりの度に、熟したのを一粒ずつ摘まんで食べていましたから、味見済みです。

見た目は悪いし種があるのが難点ですが、とても甘くて美味しいのです。

それにしても、いっぺんに食べ頃になるので、今年の様に豊作の年は大変です。

とりあえず、お隣さんにもらっていただいて…。

さて、どうしましょうか。

今日食べる分をザルに入れたところです。

遅く実の成るタイプのブルーベリーもまだ収穫中です。

今日の朝食は、リンゴとブドウとブルーベリー。

果糖の取りすぎかな?



No.1569 捕まえた

2019-08-21 | 写真


捕まえた

朝、新しくメダカのボウルを置いたすぐ横で、小さな蜘蛛が正に文字どおりに網を張っていたのです。

そこに蚊が飛んできて、見事網にかかりました。

そして、みる間にくるくる巻きにされていきます。

あわててマクロレンズを持ってきて撮影したのですが、もう蚊の姿はぐるぐるの中です。

メダカ水槽の横に巣をかけた蜘蛛、そして、水槽に卵を産み付けにやってきた蚊。

小さな世界ですが、弱肉強食のドラマがあります。

No.1568 メダカの稚魚達も…

2019-08-21 | その他


メダカの稚魚達も…

最初にメダカの赤ちゃんを発見してから約35日。

大小さまざま、稚魚達の数はきっと既に200匹は越えているでしょう。

大きいのは、もう小さなボウフラを捕食できるくらいの大きさに成長したので、新しい容器に引っ越しをしました。

はっきりとメダカの稚魚として育てた第一集団から、すくい上げた稚魚達です。

約20匹程ですが、まだ小さいのも混じっています。

入れ物は、100均で買ってきた大きめのボウル。

大きさ、水量共に、睡蓮鉢の小さいのと同じくらいです。

いずれは、ちゃんとした睡蓮鉢に入れてあげたいと思いますが、とりあえず、メダカ用の土と石を入れ、ホテイアオイと小さな浮草も浮かべました。

しばらく観察していて気付きました。

稚魚は、小さな時はばらばらに動いていますが、ある程度の大きさになると、集団行動する様です。

一番大きな一匹が動くと、一斉に同じ方向に泳ぎ出します。

面白いですね。

No.1566 メダカ考 なぜ今までメダカは増えなかったのか

2019-08-20 | その他




メダカ考 なぜ今までメダカは増えなかったのか。

写真は、8月18日つまり一昨日、親の水槽から、水草ごと卵を移した別の容器(1.8kg入りの味噌のプラスチック容器)です。

分かりにくいですが、移して二日目、既に孵化している赤ちゃんが見えます。

今年はこんなにも次々と産まれて、ちゃんと成長しているのに、今まではどうして増えなかったのか、を考えてみました。

何年も(おそらく10年以上)メダカを飼っていましたが、ずっと10匹前後でなかなか増えない状態でした。

元々、庭のボウフラ退治の為に、田んぼの側溝で見つけたメダカを、軒下の水甕の中に入れて飼っていたのです。

最近のメダカブームには、特に興味もなく、夏の蚊を少しでも減らそうということでした。

また金魚も外で飼っていますから、どうしても金魚の方に目がいって、あまりメダカの世話はせずに、自然のままで、と思っていました。

ところが、昨年の夏にトンボのヤゴがいて、メダカがほぼいなくなってしまったので、メダカの繁殖をしている人から50匹程頂きました。

外の二つの水甕と、室内の水槽で飼っていましたが、一年間でほぼいなくなりました。

この春、室内には新たに、地元の農作物直売所で購入した楊貴妃メダカ(といっても三匹400円)を導入して、メダカの観察に入りました。

メダカも金魚の様に、エサをくれる人が近付くとちゃんと寄って来ます。案外慣れるものです。

しかし、春が過ぎ夏が近づいても、いっこうに卵は生みませんし、底の水草の陰に隠れてあまり動こうともしません。つまり、元気がないのです。

6月28日、ランチュウの新居を作るついでに、室内のメダカを外に出し、外の水甕で生き残っていた三匹を加えて、一つの水槽(45㎝)に移しました。

楊貴妃三匹、ヒメダカ一匹、白メダカ一匹、普通のメダカ一匹。計6匹です。

今度は半分陽の当たる濡縁。

キンギョソウに加えて、ホテイアオイを四株入れました。

7月15日、稚魚発見したので、あわてて別の容器にホテイアオイごと移しました。

ホテイアオイには、卵がいっぱい着いていました。

次の日からは、メダカ赤ちゃんが次々と泳ぐ姿を見ることができるようになりました。

親の雌メダカ三匹は、毎日お腹に卵をくっつけて泳いでいます。

そして、今では、実は別容器が6個、次々と育っています。


こんな風に記してみると、今では繁殖できなかった理由がよく分かります。

・メダカには太陽の光が必要だということ。やはり四季を感じて生きているのですから、外の方が良いですね。

・稚魚を守ってあげなければならない、ということ。
 残念ながら、産まれても親が食べてしまうのです。だから、必ず別の容器に移してやらないといけません。

・天敵もいます。トンボのヤゴやそれにボウフラも稚魚を食べるそうです。

・当然ながら、雄と雌とがいなければなりません。また相性もあるようです。

・水草をたっぷりと入れていた方がよい様です。赤ちゃんが産まれても隠れることができます。親メダカからうまく逃げおうせば、成長できます。

・稚魚の成長に適した水であること。金魚では青水というのですが、日光をたっぷり浴びた緑の水、目に見えないほどの小さな生き物や食べ物がいっぱいです。

以上、考えたことまとめておきました。メダカの繁殖の初心者の参考になればと思い、記してみました。

No.1564 メダカの卵

2019-08-18 | 写真


メダカの卵

メダカの水槽の中で見つけた卵の集団です。

そのまま親といっしょにしておくと、生まれて直ぐに、親に食べられてしまうので、別の容器に移しました。

既に目ができているので、卵が産み落とされてから、4日以上は経っています。

観察の為に、室内に移しました。

しっかりとマクロレンズで撮影。

今度はちゃんと見えるでしょう。

身体の形もはっきりと分かるのもありますから、もう直ぐ生まれるかもしれません。

生命の誕生は、小さくても感動的です。