~こころに吹く風~

1952年生まれの みよです。
人生の花野に遊びたい。
心躍ることも心塞ぐことも綴ります。

ベン・シャーン展

2012年01月26日 | 絵画

東京に雪が降った翌朝は幹線道路が大渋滞!普段20分の距離を1時間半もかかって、一体いつになったら目的地に着くのやら。
ガードレールにぶつけている車あり、滑って転ぶ人あり、車列は少しも前に進まず気弱になってしまいました。
この日は神奈川の山里に住むSさん宅経由、神奈川県立近代美術館葉山館へ「ベン・シャーン展」を見に行く約束でした。
「こんな調子じゃ着いた頃には美術館が閉まってしまう、今日は諦めて引き返そうかな」とSさんに電話して、「あと少し頑張ってみて」と励まされながら4時間半かかってやっとSさん宅に着きました。
相模川を渡ると雪がぐっと減り、さすが神奈川は暖かいんですね。
Sさんは炊き立てご飯の美味しいおにぎりを用意して待っていてくれました。おにぎりと蜜柑で大急ぎの遅い昼食、そして葉山へ。

ベン・シャーン展は思った通り素晴らしい展覧会でした。
面白くてたまんなかった!


右:「クルーガ強制収容所で奇跡的に処刑を免れ親戚と抱き合う人」


レコードジャケット


シャーンはユダヤ人移民。彼の絵からはアメリカ社会の底辺で生きる人々の怒りや哀しみ、痛みを感じます。
前に紹介したウォーカー・エバンスとは親友で、小さなスタジオを共有していたのだそうです。どうりで、シャーンの写真の作風がウォーカー・エバンスを彷彿とさせるなと感じました。
シャーンが小さなライカで撮影した町や人は絵画のイメージソースとなり、絵画の中で昇華しています。
それは私にとってとても刺激的!な事です。

頑張って行って良かった!!!