それなりの ノタリ

地域活動がそれなりにやることがあって、かと言って、多忙というほどでもなく、ノタリの生活。

上ホロカメットク山

2007年11月24日 | 雑記

上川管内・上富良野町の十勝岳連峰のひとつ、
上(かみ)ホロカメットク山(1,920m)の安政火口で雪崩が発生して、山岳遭難が起きた。

通称・上ホロは、花の山で知られる富良野岳と、雑草一本生えない真っ黒な活火山十勝岳の間にある山である。

だから夏であれば、多くの人が列を成して登るほど花畑に魅力のある富良野岳から、半分が荒々しい山肌と噴煙を上げる上ホロ。

富良野岳と上ホロを巡るルートは、
十勝岳温泉を始点・終点として登るファミリー登山ルートとして親しまれている

その上ホロ。
山頂から安政火口と呼ばれる一帯を見下ろすと、急峻で荒々しく足がすくむ思いだ。
ドカ雪で2mは積もっていたという。
古い雪の上に、一挙に積もった大量の新雪。
これが幅20m、上下50mの部分が表層雪崩となった。

あっ、また本州からの中高年の無謀なパーティーだなと思っていたら違った。

日本山岳会・北海道支部の毎年のこの時期の雪上訓練であったという。
11人全員が60歳前後の人たちらしいが、ベテラン中のベテランだろう。
4人の死亡が確認された。
大ベテランですらこうなるのだから、素人ではとても冬山は行くものではない。
登山装備や食糧、雪の見方、スキーや登攀技術は、日進月歩なのに・・・である。

でも遭難する時は遭難するのだ。
それだけ自然は厳しいということなのだ。


11年前の8月の写真のスキャンですので画質はお許し願います 。