先日、73歳の誕生日を迎えた。迎えたと言うだけで、特別に変わったことはない。
家内と二人。これと言った、お祝い事でもない。子供たちからはLINEでおめでとうコメントがあって、特に関東に住む娘からは、孫ⅢとⅣ二人が「おじいちゃん、お誕生日おめでとう」「コロナが行ってしまったら遊びに行くね」などと語りかけてくれる動画が送られてきた。こういうのが一番嬉しい。
夕ご飯はパエリアで、Happy Birthday Cakeは僅か12㎝の小さなものだった。
老人二人には、これで十分だ。
誕生日で思い出されるのは、2000年(平成12年)の誕生日だ。このころはまだ元気で、登山を趣味としていた。この日、念願だった大雪山系のトムラウシ山(標高2141m)を登ったのが誕生日の思い出として一番だった。
登り6時間、下り5時間、山頂での昼食タイム1時間を含めて12時間の山行だった。この山は大雪連峰の南端に位置し、ガイドブックでは日帰りだと、上級者向けのコース、難易度75点というなかなかの山だ。前日と当日の2泊3日で、十勝管内の新得町という町のトムラウシ温泉・東大雪荘という1軒しかない山の中の温泉施設に泊まっての登山だった。施設は冷房完備、部屋も効率的に作られていて、大浴場は源泉かけ流し、シーズン中はいつも満員で、早めの予約が必要だ。
この時代の私のカメラはまだ、デジタルでなくて、フィルムの一眼レフカメラだった。撮った写真はDPEに出して、写真にしたものだった。
大雪山系の南端の頂上から望む十勝連峰。手前からオプタテシケ山~美瑛岳~上ホロカメットク山~活火山の十勝岳~富良野岳と続く。
トムラウシ山頂から見る南沼。残雪の白と青い沼の水のコントラストが美しい。沼の近辺はキャンプ指定地になっている。
エゾシマリスが数匹、遊んでいる。
キバナシャクナゲ。この一帯は高山植物の宝庫で、しかも8月に入ると寒くなって、花が枯れるので時期的にもこのころが一年のうち、一番いい季節。この日の山頂は20℃だった。
ついつい昔話に熱が入ってしまった。
とにかく、歳が行くと毎年々々、体の衰えが進むのを感じる。
そんな弱気なことを考えないよう、頑張っていきたい。
いつまでもご夫婦仲良くお過ごしください。
いつも一緒にいられる事に感謝ですよね^^
しかも、どこか「意味深」な感じがします。ちょっと気にかかります。