車はガソリンや電気を燃料として機能する。人は満人が認めるように、食物をエネルギ-源として活動します。体は食物そのものです。国の見解は、薬剤として指定したもの以外で、食すことの出来るものは如何なる形状をしていても全て食品と認定しています。では薬としての認定は如何なるものでしょうか?それはある種の疾病に、学術的、肉体的に効果が期待できるが副作用も体感します。そこで質、量に特別な配慮と時には認定された人の指導を受けることが必要です。そのため、健康補助食品として販売されているサプリメントに、何らかの早急な効果を現出そうとして、指定薬剤を混入させるようなことは薬事法違反として厳罰に処せられます。
戦後、我が国の食物に対す概念は大きく変遷してきました。欧米諸国、特に米国人との体格の相違に食事の内容の違いを痛感。国は栄養士の育成と抜本的改革に乗り出します。食事の欧米化によって、特に成長ホルモンの促進が期待できる、肉食(特に牛肉?)中心の生活が推奨されました。その結果、最近の日本人の体形は米国人と遜色ないまでの人たちを多く見かけるまでになりました。だが、皮肉なことに高脂肪過多により、かって成人病(現在生活習慣病)といわれた、血管関連の疾病が増加していることも見逃せません。国土の開発により、欧米食が皆無だった地方の寒村で自給自足で粗食だったため、長寿な人たちが多数存在していた所にも、時代の変革が現れたとのことです。
食事の質や量による地域の格差によって、心血菅関連の病状の多発に気付いた医師が日頃の生活習慣に起因していることを進言、それまでの成人に多く見られた疾病を生活習慣の是正で完治するとの見解に至りました。だが、現行の医師資格収得の履修内容が病状の特定だけに重点が置かれ、栄養学との関連は独学で履修した人以外知識はあまり持ち合わせていないようです。最近の診療内容は、検査によって異常個所を特定できれば、投薬などで改善を図っても、特に特定できなければ一過性かもしれませんので様子を見ましょう・・・!?との診断になります。それは、各自の生活習慣まで立ち入るための、知識が乏しいせいです。
最近の診断の方向性は、安易に投薬を指示する処方箋は出さない傾向にあります。各自も調子の悪いことを、簡単に是正する薬は存在しないことを自覚し生活態度を見直すことが丁度良い機会と捉えることが肝要なようです。