ダイエットに関する情報の中で、<脂肪分過多タイプ>又は<糖分 過多タイプ>の体質の人が存在する、と言われていました。2003 年に全遺伝子の解析が完了し、遺伝子情報の持つ個々の研究が 盛んに行われているようです。あくまでも聡遺伝子が確定し、人は 何万個かによって機能していることは把握できても、個々の遺伝子 の役割は今後の研究に待つことになるようです。それは長い時間と 探究心によって解明されることでしょう。人は夫々が個性的で特長 を持っています。単純な例として、アルコ-ルに弱い人(下戸な人) でアルコ-ル分解酵素の生成が希薄な方がいることです。そのよう に多種にわたる遺伝子の複雑な機能活動の中で、最近ある種の 肥満遺伝子を特定したと言うニュ-スが入ってきました。
細胞に脂肪をため込む作用<肥満遺伝子を特定>神戸大
脂肪分が多い食事をした時に働いて、細胞内に脂肪をため込むのを 促す作用がある遺伝子を神戸大の春日雅人教授らがマウス実験で 特定し、20日付けの米医学誌ネイチャ-メディシン電子版に発表し た。この遺伝子の働きを抑えると、マウスに脂っこい餌を与えてもあ まり太らなかった。春日教授は「人にも応用できれば新たな肥満治 療薬につながるかもしれない」としている。春日教授らは、内臓肥満 の主な原因となる白色脂肪細胞で、インスリン伝達にかかわるDok1 と呼ばれる遺伝子が肥満時に強く働いているのに着目。Dok1が別 の肥満関連遺伝子に働き掛け、脂肪細胞内に脂肪をため込むのを 促進する作用があることを確かめた。Dok1が働かないようにしたマ ウスで比較すると、通常の食事では太り方に差がないが、脂肪分が 多い食事を与えた場合、Dok1が働かないマウスの体重が20%以 上軽くなったとのことです。このことから推察すると、糖分の補充は体 のエネルギ-活動に欠くことかできないものです。この糖分を脂肪、又 は炭水化物で補うわけですが、遺伝子レペルで脂肪が脂肪として貯 えられるわけですから、必要な糖分は糖分そのもので補給することが 重要なことのようです。すなわち体にミネラルなどを多く含んだ、黒砂 糖などやハチミツ又はあめ類などを積極的に摂取することです。当然 ココアや紅茶等も甘味料を入れて、糖分を十分補給し脂肪の多い肉 類やドレッシング、洋生菓子類などを極力避けることが肝心なようです。 その後、適正体重を維持できるようになったときに量を加減しながら、 好みの食事をとるようにする、それにしても食事量が肥満を招くことを 考慮することです。