゛まるかん人゛プラトーク

元気とキレイを追求すると、人生は楽しく過ごすことと・・・!?

元気な植物たち<オニグルミ> -冬編-②

2010-01-27 14:19:11 | ほっかいどう関連情報

高齢、虚弱体質の滋養に

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背の高い木々の枝先の迫力ある冬芽を観察するには、積雪2㍍の森がもってこいです。春から秋まで見上げていた枝も目線の高さで見ることができるということに、ある時ふと気が付きました。カンジキを履いて深い雪の中を歩いて行くと、息切れ、汗が流れ落ちます。汗は体にたまった毒を外に出してくれますから、運動不足になりがちな冬、たまの晴れた日に、森へ出かけると心も身体も温かくなるかもしれません。晴れた朝、前日降った白い雪帽子をかぶって力強く陽光に輝くオニグルミの冬芽を目に前に見つけました。5月の上旬ごろになると冬芽の先っぽから若葉が出てくるのです。冬芽はどれも張るになると毎日どんどん成長していく部分ですから、見ているだけで元気になります。栄養価の高い食材として知られている実は、胡桃仁(ことうにん)と呼ばれ、せき止め、便通をよくする潤腸、身体を暖める補陽の効果がうり、高齢者や虚弱体質の滋養薬や、老人性のぜんそく、腰痛、下肢倦怠感、便秘なとに用いられる大切な生薬です。(堀田清・北海道医療大准教授=写真も)

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ガ-デンらいふ「知識検定」

2010-01-13 14:14:24 | ほっかいどう関連情報

合格者には認定ロゴ

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新年を迎え、心新たに1年の抱負を掲げた人も多いでしょう。まだという道内のガ-デナ-は、今年「北国のガ-デニング知識検定」(札幌商工会議所主催)を受けてみてはいかがでしょうか。これは北海道の気候に合った植物の栽培方法や庭づくりの知識を問う試験。道内の書店や園芸店などで発売中の公式テキスト(A4判オ-ルカラ-220ペ-ジ、2500円)の内容に基づき出題されます。第1回は昨年3月に実施。主催側るの予想を上回っる527人もの受講者が集まり、そのうち約半数の266人が合格しました。合格者にはロゴの使用が認められ、フォロ-アップり実技講座や園芸などにかかわるボランティア活動への参加が呼びかけられます。第2回となる今年は、3月13日午前10時~11時半に実施予定。既に申し込みを開始しています。会場は北海道経済センタ-(札幌市中央区北1条西2)ほか。受講料は5千円です。2月6、13日には試験と同じ会場で、対策講習会も予定されています。(両日とも内容は同じ)。定員は各200人、受講料5千円。詳しくは、札幌商工会議所のホ-ムペ-ジか℡011・231・1375へ。花新聞ほっいどうでも、第1回検定問題の一部を抜粋し、解説する試験対策企画を連載中です。(花新聞ほっかいどう)

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札幌で「植物工場」展示会

2009-11-25 16:01:43 | ほっかいどう関連情報

野菜8種類 “製造”

100_7337 温度や光を人工的に制御し農産物を計画的に生産する「植物工場」を紹介する展示会(北海道経済産業局主催)が行われました。植物工場は養液供給システムや空調設備を備え栽培環境を制御。無農薬で野菜などを通年生産でき、農地を取得せずに空き店舗でも農産物生産を可能にする。展示された植物工場の内部は3段式になっており、サラダ菜など8種類の野菜が並んだ。開会式では柚原一夫・道経済産局長が「植物工場のPRに務めて道内でも普及させたい」と述べた。植物工場は社会福祉法人クピド・フェアのコスモスファ-ム岩見沢などの道内3ヶ所を含めて全国で50ヵ所あり、経済産業省と農林水産省が2011年度までに3倍の150ヵ所に増やす計画だ。

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「ふゆみず“たんぼ”」道内も

2009-11-13 14:38:11 | ほっかいどう関連情報

冬も水張り イトミミズが土づくり 農薬不要 不稔少なく

100_7334 冬にも水田にみずを張り、イトミミズなど自然の力を借りて土壌を豊かにする「ふゆみずたんぼ」(冬期たん水水田)が、道内でも注目されている。化学肥料や農薬が不要な農法で、道内でも6戸が試みていり、今年の天候不順の中でも平年作を確保した農家が多かった。高い安全性からコメが高く売れる利点もあり、徐々に広がりそうだ。「専門家に調べてもらったら、10㌃に10億匹ものイトミミズがいることが分かりました」。10月末、空知管内月形町の若槻潔さん(53)が水を張った水田を前に笑顔を見せた。稲作と肉牛飼育に取り組む若槻さんは、消費者に安全なコメを届けたいと常々考えていたが、知人から「ふゆみずたんぼ」の話を聞き、2005年秋から7・7㌶の水田のうち約1㌶を「ふゆみず-」にした。冬に水が凍る懸念もあったが、雪が覆うことで田に張った約10㌢の水は完全には凍らず、水底でイトミミズは活発に動き、春までに土を軟らかく肥えたものに変えたという。軟らかくなつた土に雑草の種が埋れるためか、雑草も減少。通常より施肥量を2割減らしたにもかかわらず、冷害の今年も「(もみに実が入らない)不稔の発生が少なかった」。(若槻さん)。この実績に、視察が相次いでいる。道内の「ふゆみず-」は若槻さんら石狩、空知管内の4戸が4年前に試みたのが最初。水を張る手間はかかり、収量自体も変わらないが、無農薬のコメとして「ななつぼし」など他の道産米に比べ5、6割高く売れてる。その後、石狩管内当別町の2戸も始めた。約50㌃を「ふゆみず-」にし、コメの通信販売に加え、団子も販売する石狩管内当別町の竹田広和さん(42)は「水を張った効果かどうか分からないが、今年、『ふゆみず-』の稲はほかの水田より不稔が少なかった。応援してくれる消費者も増えている」と今後に期待している。

※ふゆみずたんぼ 約300年前に会津地方(現在の福島県西部)で生まれた自然農法。微生物やイトミミズが稲わらなどの分解を早めるほか、飛来する水鳥のふんも土を肥やすとされる。水田に戻ってきたクモやカエルが害虫を食べる効果もある。環境意識の高まりで、1990年代末ごろから見直す動きが出始め、宮城県や千葉県など全国各地で取り組む農家が増えている。

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十勝ナチュラルチ-ズ物語

2009-07-23 17:50:00 | ほっかいどう関連情報

十勝チ-ズの魅力HPで                                                       12工房+1研究センタ-が共同で運営

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[帯広]十勝管内の12+1チ-ズ工房でつくる「十勝ナチュラルチ-ズ協議会」(会長・赤部紀夫会長)は、管内の工房の商品などを紹介するホ-ムペ-ジ(HP)「十勝ナチュラルチ-ズ物語」を開設した。同協議会によると、チ-ズ工房か゛共同で運営するサイトは国内でも珍しいという。同協議会は2006年8月に設立。十勝産ナチュラルチ-ズのブランド化を目指し、工房めぐりツア-や新作コンク-ルなどを通しPRに務めてきたが、さらに多くの人に魅力を発信したいとHPを開設することにした。HPでは各工房や商品の特徴を説明。おすすめ商品や製造スタッフなども紹介している。十勝の酪農とチ-ズの歴史、白カビや青カビタイプなどナチュラルチ-ズの種類、製法の違いなども分かりやすく説明している。同協議会は「十勝のチ-ズは国際的食品コンク-ルで入賞するなどレベルは高い。おいしさを広く伝えていきたい」と話している。

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100万本のヒマワリ迷路

2009-07-18 17:14:08 | ほっかいどう関連情報

20日イベント 飲食コ-ナ-や野菜直売も

100_7216 [江別]美原地区のマチおこし団体「地域おこし美原有志の会」が20日午前10時から、100万本のヒマワリ畑に造った巨大迷路を楽しむイベントを初めて行う。農業を営む同会の宮崎英治会長(59)毎年この時期、美原1086の農地の一部にヒマワリを植え、すき込んで肥料にしている。今年は「ただすき込むだけではもったいない」と、マチおこし仲間などにも呼びかけ、農機で迷路を造成した。ヒマワリは高さ約1・2㍍で、間もなく開花する見込み。地元飲食店が提供する数量限定のジンギスカンや地酒(有料)コ-ナ-を儲けもほか、地元農家の朝取り野菜も直売する。入場無料。雨天中止。午後4時まで。迷路は8月2日まで開放する。問い合わせは市民活動センタ-℡374・1460へ。当日は夕鉄バスの協力で、江別市役所などからシャトルバス(有料)も運行する。

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北海道のドライブ観光がおもしろい!?

2009-07-17 16:48:50 | ほっかいどう関連情報

シ-ニックバイウェイ北海道

シ-ニックバイウェイとは

シーニックバイウェイ(Scenic Byway)とは、景観・シーン(Scene)の形容詞シーニック(Scenic)と、わき道・より道を意味するバイウェイ(Byway)を組み合わせた言葉です。地域と行政が連携し、景観や自然環境に配慮し、地域の魅力を道でつなぎながら個性的な地域、美しい環境づくりを目指す施策です。アメリカで先行的に取り組まれている制度を参考に、北海道にあった仕組みを考えて、平成17年度より全国に先駆けて「シーニックバイウェイ北海道」として本格的にスタートしました。

平成21年5月現在、8つのルートで展開。地元の活動団体が、植栽による花ロードづくりや沿道の清掃活動、地域を紹介する各種ツアーやイベントなどを行い、ますます魅力的な地域になってきています。また、8ルート以外にも指定ルートを目指す「候補ルート」が4つあり、シーニックバイウェイの盛り上がりとともに、今後、北海道のドライブ観光が注目されていくことは間違いありません。

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あい風の海で“石狩湾に生きる”

2009-07-06 11:40:28 | ほっかいどう関連情報

厚田の魚で燻製をつくる 平賀 敏子さん(69)

100_7200 石狩市厚田区の厚田漁港から8㌔ほど山側にある発足地区に、「厚田くんせい」と書かれた看板がある。店を切り盛りしているのは、平賀敏子さん(69)。ニシンやサケ、カレイなど、地元で水揚げされた魚にこだわった燻製づくりで固定客をがっちりつかんでいる。函館出身。20歳で結婚し札幌に移り住んだ。平賀さんも、夫の裕さんもそろって山登りが大好き。子育てを終えた18年前、夫婦は自然が豊かな厚田の離農家屋に移り住み、趣味で続けていた燻製作りを商売として始めた。平賀さんの燻製は、厚田にこだわる。魚は地物が中心で、いぶしに使うのは、チップではなく、厚田の山林で間伐されたクルミやシラカバなどの木だ。添加物は使わない。塩水に半日魚を漬け込み天日干しする。その後、かまに入れ2日かけていぶす。「魚も木材も、そしてお日さまも、すべて厚田産。この燻製は地域に支えられてできたんです」と平賀さんは言う。6年前、裕さんが65歳で亡くなった後、長男の繁和さん(42)が燻製作りを手伝う。平賀さんは、厚田区内の山に登って、石狩湾を眺める。太陽に海面がきらきらと輝く。その風景が大好きだ。「石狩の海はすべてを包んでくれるような温かさを感じる。燻製を作るための魚の命をはぐくんでくれる海なんですから」燻製を作る時、平賀さんは魚たちに必ず声をかけるという。「最高においしい燻製を作るために、わたし頑張るからね」

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発信2009 ジャガイモ最前線 [下]

2009-07-03 16:47:53 | ほっかいどう関連情報

芽室農協の挑戦 「販路拡大」 希少性が武器全国へ

100_7181 十勝管内芽室町のジャ゛ガイモ農家早苗学さん(53)は2月上旬、大手ハンバ-グチェ-ン・ロッテリア(東京)の帯広市内の店舗を訪れ、フライドポテト「産直まるごとポテト」を手に感激した。「自分の作ったイモが大手で芽室産と表示されて売られるなんて初めての経験だった」

「マチルダ」使用

産直まるごとポテトは、各地の特産ジャガイモを皮付きのまま油で揚げた商品。全国でも芽室でしか栽培していない「マチルダ」を使った商品は2月から4月下旬まで、全国のロッテリア524店で販売された。マチルダは収穫後、でんぷん質が大きい。甘みの増す冬場が旬だ。ロッテリアの広報担当者は「マチルダの珍しさを売りにして好評だった」と話す。芽室町農協は1998年、ジャガイモの冷凍食品工場開設に合わせ、加工向きのマチルダの栽培を始めた。ただ直径7㌢程度の網目からこぼれて畑に残る「野良イモ」が多く、ピ-ク時に100㌶を超えた作付け面積が5年前には67㌶にまで減少。道内の他の数ヵ所の産地は加工工場がないこともあって次々と作付けを中止し、芽室だけが残った。

作付け100㌶超へ

輸入に押される国産ジャガイモの生き残りには、栽培技術だけでなく、販路の開拓も重要だ。農協はマチルダの希少価値に着目。2006年、キャラクタ-「まちるだいすけ」作製し、販路拡大に乗り出した。ロッテリアによる商品化はその成果の一つだ。さらに、年間約160万人を動員する札幌・JRタワ-内の複合映画施設(シネコン)「札幌シネマフロンティア」は3年前から、マチルダを使ったフライドポテト「だいすけフライ」と、ゆでてバタ-を載せる「バタ-だいすけ」を販売。だいすけフライは昨年、5万食を売り切り、輸入食品が主力の映画館業界に風穴をあけた。売店では昨夏から、「まちるだいすけ」が登場するCMも放映。伊豫田広行常務(60)は「映画館はお子さんも多い。地元の安全でおいしい食材を食べてほしかった」と喜ぶ。同館の取り組みは全国的に注目され、マチルダを使ったフライドポテトは今春から道外の大手シネコンでも試験販売が始まった。マチルダの本年度の作付けは再び100㌶を超える見込みだ。芽室町農協の矢野征男組合長は「菓子などイモの用途は拡大する一方。芽室から、消費拡大の取り組みや栽培技術を広め、全道の産地と一緒に頑張りたい」と力強く語った。

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大型施設に太陽光発電

2009-07-02 15:03:35 | ほっかいどう関連情報

道経産局 普及促進へ新エネプラン

北海道経済産業局は、新エネルギ-の導入促進などを目指す本年度の「新エネ・省エネ アクションプラン」を発表した。太陽光発電の普及拡大に向け、道内の象徴的な建設物への大規模太陽光発電の導入を目指すほか、低炭素社会の実現に向けた情報ネットワ-ク新設などを柱に据えた。太陽光発電は政府が普及拡大を促しているが、道内の発電規模は住宅用で全国34位。気温が低いほど発電効率が高いなど、道内で導入する利点も多いが「寒冷地には不向き」との先入観が普及を阻害しているとみて、支援制度などを紹介する講習会を開催する。さらに広く理解を促すため、大型公共施設など代表的なランドマ-クに出力一千㌔㍗規模の設備導入を図るほか、市民出資型など先導的なモデルの導入を進めていく。また新エネ・省エネ関連企業や金融機関、自治体、NPO法人などを対象に情報ネットワ-クを新設。新製品や技術を紹介する場などを設け、年間50件以上の新エネ・省エネ設備の新規模導入を目指す。このほかグリ-ン電力証書の利用拡大や雪氷グリ-ン熱証書の運用開始なども盛り込むだ。

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札幌圏の農産物 知名度の低さが悩み

2009-07-01 17:22:16 | ほっかいどう関連情報

5農協が新ブランド 「ハ-ベストラント゛」地産地消拡大託す

100_7196 石狩管内の5農協とJA北海道中央会、ホクレンは6月29日、石狩管内で取れた農産物の地産地消拡大を目指し、新ブランド「さっぽろハ-ベストランド」を創設した。5農協は、レタスの生産が道内35%、ブロッコリ-同18%を占めるなど、さまざまな農産物を出荷しているが、知名度が低いのが悩みだった。道や札幌市の支援を得て、各地の安全・安心な農産物をブランド化することで、積極的なPRに乗り出す。新ブランドの農産物は、7月18日から11月まで、札幌市東区のサッポロさとらんど(週末のみ)と、同市豊平区の八紘学園北海道農業専門学校の直売所で販売する。道央農協(恵庭)の松尾道義組合長は「札幌圏の農産物を食べてもらうきっかけになればいい」と期待している。

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道内最大級イチゴの里

2009-07-01 16:58:45 | ほっかいどう関連情報

札幌の「スノ-べリ-ファ-ム」 観光農園オ-プン

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札幌市南区豊滝130で、イチゴ農園「スノ-べリ-ファ-ム」が、35棟もの大型ビニ-ルハウスを使ってイチゴの栽培事業を始めた。苗の数約6万株。「道内では他に例がないのでは」(道農産振興課)というほどの規模だ。21日に初出荷を終え、29日には観光農園もオ-プンする。緑あふれる豊滝に「イチゴの里」の魅力が加わりそうだ。

設計・測量会社が進出 ビニ-ルハウス35棟

経営する農業法人の代表は白石区の設計・測量会社「ユニオンデ-タ-システム」社長小池正夫さん(73)。イチゴ農園だった土地・施設を買い取り、建設業の新分野進出に対する札幌市の補助金を受けて始めた。農地3・75㌶に、全長40㍍のビニ-ルハウスが並ぶ。ほどよい酸味が特徴の「ほほえみ家族」、糖度の高い「さがほのか」など5種類を、作業がしやすい高設栽培で育てている。初年度出荷目標は6万パック以上、売り上げ約3千万円を見込む。全国有数のイチゴ産地・福岡で栽培歴22年の農家大石久志さん(45)の技術指導を受け、総勢10人で管理している。山あいで天候の変化が激しく「すべてのハウスの温度や土壌を一定に管理するのが難しいと」と大石さん。イチゴ狩りはハウス4棟で楽しんでもらう。若者の職業訓練の場としても活用する考えで、現在5人が実習中だ。小池さんは「若者から高齢者までが生き生きと働ける場にしたい」と言う。観光農園は9月までの予定。入場料(イチゴ狩り30分間)は大人1000円、子供500円。営業は午前9時半~午後4時。定休日は月、火、水曜。問い合わせは同農園℡011・596・1514へ

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発信2009 ジャガイモ最前線 [中]

2009-06-29 16:46:04 | ほっかいどう関連情報

芽室町農協の挑戦 先駆者 国内技術遅れに衝撃

100_7180 「日本の栽培技術は英国より30年遅れているといわれてきた。やっと追い付いてきましたね」。3月中旬、十勝管内芽室町農協が種イモを日光浴させない新技術をテ-マに開いたセミナ-で、参加した同町のジャガイモ農家松永敏男さん(60)は感慨深げに語った。

「早期培土」を定着

松永さんが1998年に英国から導入した「早期培土」技術が町内の8割を越える農家で定着し、今度は種イモを日光浴させずにサイズの均一化を図るという新技術が普及し始めたことで、「売れるイモ作り」の取り組みが新段階に入ったと実感したのだ。早期培土は、4~5月の種イモ植え付け直後に畝に盛り土する方法。病害発生の原因とされ、従来は6月以降が常識だった。だが、土壌によっては病気にならないことが分かった。利点は早い時期に土を軟らかくして盛り土するため、雑草が生えにくくなること。除草作業を省力化できる上、トラクタ-が畑に入る回数が減り、機械の重みで畑の土が硬くんることを防げる。根張りが良くなり、収量は数%上がった。この実践の中で、収穫の際、収穫機の速度を上げることで、一緒に巻き込んだ土がクッションになり、イモが傷つくのを防げることも分かった。芽室町農協で2001年に2割超えていた傷つきイモの発生率は現在、1割にまで減少した。松永さんがこの技術導入に積極的になつたのは96年の英国研修がきっかけ。当時、日本では最新型といわれた農機具が博物館に展示されているのを見て強い衝撃を受けた。「日本の技術は遅れているんじゃないか」

外国産に対抗を

帰国後、農協らに調べてもらうと、それは事実だった。60年代、芽室町の収量は10㌃当たり3・4㌧で英国を0・4㌧上回っていたが、2000年には逆転。英国の3・9㌧に対し、芽室は3・6㌧にとどまっていたのだ。芽室町農協の道場琢也管理部長は00年、松永さんの取り組みをヒントに英国へ飛んだ。「農業は、肥料の原料も農機具も外国産。技術くらいは『国産』にするため、欧米の技術をしっかり習得したかった」と振り返る。帰国後は毎年数回、セミナ-を開き、芽室以外の農家にも成果を伝授。芽室から国内の技術力を底上げしょうという意識が広まっている。「消費者が求めるものを作るためには農家が技術を高めることが必要。外国産に対抗できれば食料自給率の向上にもつながる」。松永さんは力を込める。

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発信2009 ジャガイモ最前線 「上」

2009-06-27 14:59:28 | ほっかいどう関連情報

芽室町農協の挑戦 [サイズ]均一化で増収見込む

「種イモを日光にさらさないのは初めて。『教科書』に載ってないんだから」。十勝管内芽室町でジャガイモを栽培する永原克美さん(57)は5月上旬、種イモがずらりと並ぶ納屋でこう語った。

「日光浴」はせず

従来の「常識」では、植え付け前の日光浴が芽を丈夫にするとされてきた。だが、永原さんは風通しの良い納屋で種イモを約1ヵ月保管。暖房機も置き、冷え込む日も均一の温度で管理した。種イモは地下茎に実が付く。茎の本数が多いと実が密集して小さくなり、逆だと大きくなる。本数を左右するのは温度だ。それを一定に保って茎きの本数をそろえ、同じサイズを量産するのが目的だ。新技術を指導した芽室町農協の西谷洋人農業振興センタ-長は「コンテナに入れた種イモを日光浴させる方法だと、底と上部で温度差ができ、茎の本数がばらつく」と離す。芽室町では約500戸が男爵やメ-クインなど12品種を約3300㌶で栽培、年間14㌧を収穫する。作付け面積、生産量ともに、全国の市町村で帯広市に次ぐ第2位の「ジャガイモ王国」だ。今年、種イモに日光浴をさせずに栽培した町内の農家は約半数に上る。

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背景にあるのは加工業者のニュ-スだ。粒が大きければ傷や病害の確率が高く、小さいと加工しづらい。中型の受け入れを増やせばロスが減り、作業工程も高率化できる。ポテトチップス最大手カルピ-(東京)の原料子会社「カルピ-ポテト」(帯広)は昨年度から、通常集荷する60~340㌘のイモのうち中型(90~190㌘)に1㌔当たり2円の報奨金を出している。5㌶を作付けする農家なら、最大約30万円の増収が見込゛める。流通業界も「品種やコストで有利になる可能性がある」(イオン北海道)と注目する。

英国の技術学ぶ

だが、サイズ均一化は当初、手探り状態だった。農協は主な技術などをチェックしたが、内容は20年以上変わっていなかった。このため農協は2001年、英国の技術を導入し、傷が少なく、同じサイズのイモを作る研究を独自に始めた。北海道農業研究センタ-バレイショ栽培研究チ-ム長は「ジャガイモ栽培技術者は日本にほとんどいない。芽室町は道内でも最先端だろう」と指摘する。ただ、西谷センタ-長は「種イモの大きさや植え付ける間隔など課題は多い。これからです」と話す。「大国」のプライドをかけた挑戦を追った。

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パン店「麦音」開業 帯広

2009-06-27 11:55:17 | ほっかいどう関連情報

店内の石臼で製粉、眼前に畑

100_7167 [帯広]小麦畑などを含め8千平方㍍と国内最大規模の敷地を持つパン販売店「ますやパン 麦音」が帯広市稲田町で営業。パン製造販売「満寿屋商店」(帯広、杉山雅則社長)が地産地消や食育の推進をテ-マに開設。カフェを併設し、十勝産小麦を使用したパンを70種類販売している。徐々に増やし、8月ごろには100種類にする予定。店内では、水車と屋根に設置した風車の動力を使って石臼を動かし、小麦を製粉する様子を見せている。今秋には敷地内で収穫したハルユタカで、試食用のパンを作る。杉山社長は「農家とお客さまを橋渡しするための店にしたい」と抱負を語る。買い物に来た同市の着付け教室主宰・山下イチ子さん(67)は「自家製の麦でパンを作る店があったらいいと思っていた。緑もきれい」と話していた。問い合わせは同店 ℡0155・67・4659

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