関与のタンパク質 東大チ-ムが特定
肥満による糖尿病や動脈硬化の発症に深く関わっているとみられるタンパク質を、東京大の宮崎徹教授(疾患生命科学)らのチ-ムがマウスで特定、米科学アカデミ-紀要電子版に発表した。宮崎教授は「人でもこのタンパク質の働きを抑えれば、生活習慣病になりにくくなるだろう」としており、生活習慣病を予防する新たな薬剤開発につながる可能性があるという。 チ-ムによると、特定されたタンパク質は免疫細胞の一種が分泌する「AIM」。遺伝子操作で体内でAIMを作れなくしたマウスと、通常のマウスに約3ヵ月間、高カロリ-の餌を与えて太らせ比較した。通常のマウスは糖尿病などと同様の症状を起こしたが、AIMを作れなくしたマウスはほとんど発症しなかった。人でも肥満が進むと、免疫細胞の働きで全身の臓器や器官に慢性的な炎症が起こり、生活習慣病発症のきっかけとなることが分かっている。チ-ムは、AIMが免疫細胞を活性化させるとみている。
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