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おしっこは毒か?「當瀬規嗣解説」

2007-09-22 15:00:00 | 健康・病気

私たちは1日に何回もおしっこをします。飲んだ水分の量にもより                             ますが、1日の総量では約1・5~2・0㍑(一升ビン約一本分)に                             なります。もし水分を飲まないでいると、おしっこは出てなくなるの                             でしょうか?それは違います。水が飲めなくなって、体が危険な状                             態になっても、少しですがおしっこが出ます。なぜなら、おしっこが                             単に体の余った水分を出すためだけのものではないからなので                              すと。おしっこの重要な役割は、体の中に生じた不要な物質や                              廃棄すべき物質を出すことです。おしっこは腎臓で作られます。                               腎臓がだめになり、おしっこが出ない状態を腎不全といいますが、                            本来は捨てられるべきこれらの物質が体にたまり、体が不調にな                             ります。こういう風に説明すると、おしっこの中に有毒なものがあっ                            て、それが体にたまってしまうという印象になりますが、それは正し                            くありません。おしっこに入っている不要な物質自体は毒性があり                            ません。この物質は体中の細胞が活動するこで生ずる「ごみ」なの                              です。「ごみ」は細胞から血液に捨てられます。そのままでは血液                            がごみだらけになるので、腎臓で血液から「ごみ」を回収しておしっ                            ことして捨てているのです。腎不全となっておしっこが作られなくな                            ると、細胞に「ごみ」がたまり続け、直接の毒性はないはずなのに                            細胞の正常な活動が損なわれるのです。ごみの不法投棄が地球                            環境にいかによくないのか。おしっこの仕組みを知れば、理解でき                            るはずですが・・・。(とうせ・のりつぐ=札医大医学部長)

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