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心筋の幹細胞発見

2007-12-04 15:00:00 | 健康・病気

京都大 再生医療に期待

京都大探索医療センタ-の松原弘明客員教授と王英正・助教授ら                           のチ-ムは、ヒトの心臓の筋肉(心筋)再生するもとになる「幹細胞」                           を世界で初めて発見した。大阪市で行われた日本心臓病学会で発                           表した。ヒトの心筋に傷がつくと治らないとされ、重度の心筋梗塞な                           どの治療には移植が必要だった。今回の発見は移植に取って代わ                           る再生医療として期待される。研究チ-ムは今後、動物実験を経て、                          来春にも実際の心臓病患者に心筋幹細胞を移植する臨床実験を実                           施する。王助教授は2003年、マウスの心筋に幹細胞が存在するこ                           とを世界で初めて発見。同センタ-はその後、ヒトでの実験を重ねて                           いた。心臓病患者の手術で切除された心臓組織の一部を培養した                            ところ、約八千分の一の割合で細胞が増殖。増やし続けると心筋や                           血管などに変化する幹細胞になると分かった。またマウスの場合、                           人工的に心筋梗塞を発症させ、この幹細胞を心臓に移植すると、機                             能が平均15%回復したという。

具体的な研究必要

澤芳樹大阪大助教授(心臓血管外科)の話                                          詳しいデ-タを見ないと分からないが、ヒトの心筋幹細胞が本当に見                           つかったのであれば科学的に大きな発見だ。治療に使えるのであれ                          ばさらに画期的な成果となるため、心臓への細胞の導入方法など、                           再生医療の具体的な方法を今後研究する必要がある。

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