゛まるかん人゛プラトーク

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春告げるホルモン

2008-04-25 14:00:00 | 健康・病気

動物で発見 生殖腺発達促す

春に繁殖活動をする脊椎動物では、甲状腺刺激ホルモンが脳に春                            の日の長さを伝え、精巣などの生殖腺の発達を促していることを、                            名古屋大大学院生命農学研究科の吉村崇准教授らのグル-プが                           鳥のウズラで解明した。このホルモンの放出を制御できれば、家畜                           や魚介類などの生産性向上を高め、食料増産にも応用できそうだ。                           多くの脊椎動物は、脳内で1日の日の長さを感じ取り、繁殖活動や                           冬眠などの行動を取る。これまでの研究で、日が長くなると、自律                            神経や闘争本能などをつかさどる脳の視床下部で「DIO2」と呼ば                             れる酵素が盛んにつくられ、生殖腺の発達を促す遺伝子を活性化                             させることが分かっていた。だが、日が長くなるとなぜDIO2がつく                            られるかは謎だった。吉村准教授らは、1日の日照時間を冬の条件                           で飼育していたウズラを、春の日照時間に変えた際、視床下部で働                           く遺伝子を調べたところ、視床下部に接する下垂体の一部(下垂体                           隆起葉)で甲状腺刺激ホルモンがつくられ、視床下部に伝わり、DI                            O2がつくられる現象を突き止めた。甲状腺刺激ホルモンは甲状腺                            に働き、体温調節などの機能を持つことで知られていたが、今回こ                            のホルモンが直接脳に働くことも初めて分かった。吉村准教授は「人                          間でも季節によつて自殺が増えたり、うつ状態になつたりする現象が                          ある。今回の成果は、人間の季節的な行動の研究にも応用できる可                          能性がある」と話している。

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