遺伝子組み換えで「多弁咲き」
バラのように幾重にも重なるピンクの花弁。北興化学工業(東京都中央区)と産業技術総合研究所(同千代田区)の研究チ-ムは、遺伝子組み換え技術を使って多弁咲きのシクラメンの開発に成功した。花弁、雄しべ、雌しべ、がく片などの花器官は、転写因子と呼ばれる多くの遺伝子が関与。シクラメンの花弁数は本来5枚で、バラ咲き品種を作るのは突然変異を誘発つせる手段しかなく、困難だった。チ-ムは、雄しべと雌しべの形成を制御している遺伝子を取り出して解析。特定の配列を加えこの遺伝子の働きを抑制して雄しべと雌しべを花弁に変化させ、多弁咲きシクラメンを実現させた。生態系への影響を評価する試験を行い、国の審査を経た後に製品化を目指すとしている。
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