日米の研究チ-ム発表
新型万能細胞「iPS細胞」の多くは一部の遺伝子が働いていないため、さまざまな細胞に分化する能力(多能性)に限界があるとのマウスでの研究結果を、米マサチュ-セッツ総合病院など日米の研究チ-ムが25日付け英科学誌ネイチャ-電子版に発表した。これらの遺伝子が正常に働いているiPS細胞は、胚性幹細胞(ES細胞)と同等の多能性があった。研究チ-ムは「治療に使う場合、質の高いiPS細胞が欠かせないが、遺伝子の働き方によって見分けることができる」として、人間でも同様の違いがあるか確認することが重要だとしている。研究チ-ムは、同じ遺伝子情報を持つマウスのES細胞とiPS細胞を比較し、iPS細胞では胎児の発育に重要な遺伝子が働いていないことを発見した。だが、さまざまな細胞をもとに作った60以上のiPS細胞株を調べると、中にはこの遺伝子が正常に働いているものもあり、これを使ってすべてがiPS細胞由来のマウスを誕生させた。
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