体は、精子と卵子が合体して誕生した受精卵というたったひとつの細胞だった。その細胞が分裂しながら増え、骨や筋肉や臓器といったさまざまなタイプの細胞に分かれ、体を形づくっていきます。その後最終的に60兆個の細胞で人体は形成されます。1個の細胞は、分裂を繰り返して、数を増やすとともに質も変化し、さまざまうきな組織、器官、臓器ができあか゛っていきますが、この過程を発生といいます。発生の過程で、細胞がさまざまな組織に分化するまでには、二つの異なったプロセスがあります。それは「決定」と「最終分化」です。1個の細胞は、まず2個の細胞に分裂し、それが4個になり、さらに8、16、32・・・と細かくなっていきます。細胞は、小さくなりながら、数を増やしていくのです。しかし、一定の数に細胞が増えたある時期がくると、それぞれの細胞に、「脳になる」「胃になる」「足になる」といったような、その細胞の「運命」が言い渡されます。これを「決定」といいます。もとはといえば同じ遺伝子を持った細胞のはずなのに、このように運命が異なってしまうのがなぜなのか、その理由はまだはっきりしていません。細胞の相互作用によるのではないかともいわれています。そしてしばらくすると、それぞれの細胞で、それぞれの細胞に応じた遺伝子のスイッチが入り、細胞は「最終分化」して、脳細胞や皮膚の細胞、筋肉の細胞、骨の細胞、血液を構成する細胞など、それぞれの役割を担った細胞になっていくのです。一部の学者によると体内での成長過程で、その場所に到達した順に必然的に変化していくとの説を唱える人もいます。
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