名大チ-ム特定 5年後実用化へ
コメの収穫量を大幅に増やすイネの遺伝子を特定したと、名古屋大生物機能開発利用研究センタ-の芦刈基行教授らが米科学誌ネイチャ-ジェネティクス電子版に発表した。
一般には数%上げるのも難しいとされるが、実験では約4割増えたといい、芦刈教授は「病害虫対策などの研究を重ね、約5年後には新品種として農家などに無償配布し、食料危機回避に役立てたい」としている。同じイネ科の穀類で、ゲノム(全遺伝情報)の構造がイネと似たトウモロコシやムギにも応用できるという。研究チ-ムなは、国内で一般的「日本晴」と、コメ収穫量の多い「ST-12」の2種を交配させ約4千本のイネを作製。それぞれの遺伝子配列を調べた結果、12本ある染色体のうち第8染色体に枝の数を増やす遺伝子があることを突き止めた。日本晴の1株当たりのコメ収穫量は約2200粒だったが、この遺伝子を組み込んだ日本晴では枝の数が増え、約3100粒あったという。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます