アジア原産で中国や東南アジアで広く栽培さ れており、多くの品種がある。日本の品種は比 較的少ない。栽培方法によって根ショウガ、葉シ ョウガ、芽ショウガに分けられる。千葉や高知が 主産地。通年で栽培しているが、夏に多く出回 る。特有の辛味と香気が料理を引き立てる。 砂糖の味とも調和するため、パイやクッキ-、センベイ等の菓子にも 利用する。根ショウガはすりおろして薬味や臭み取りとし、千切りにし ていため物や煮物に加えるのもよい。辛味の少ない新ショウガは甘 酢漬けにしておくと、なにかと重宝する。ショウガは使う量が少なく 栄養的効果は期待できないが、辛味成分のジンゲロンとショウガ オ-ルに抗菌や殺菌の作用がある。また、最近の食事の多様化か ら栄養バランスの偏りを指摘する方もいます。特に問題なのは、若年 層の低体温体質が顕著なことです。本人にとって、さしあたって問題 を感じないので、それが、当たり前だと思ってしまっていることです。 ところが、人間の体やその他の動物も遺伝子や酵素の働きで成り立っ ています。これらの遺伝子や酵素は36℃から37℃(表面温度)が最 も活動が活発化します。そこで、恒常的に36℃以下の体質タイプの 人は消化器系に特に問題を抱え、便秘気味で活力に乏しい方が多い ようです。そのような人たちの低体温脱出に、ショウガの薬味効果利 用で発酵食材の紅茶や醤油のお湯割りに、すりおろして常飲すると かなり効果が期待できるようです。 (二宮るみ子・管理栄養士解説一部付加)
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