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学んで治そう<過敏性腸症候群>

2008-06-27 12:10:00 | 健康・病気

Q 23歳女性。1年ほど前から便秘と下痢を交互に繰り返していま                              す。最近、タ-ル状の便や血便が出るようになりました。ウサギの                              ような便しか出ないこともあります。どういう病気でしょうか?

<回答>札幌いしやま病院(札幌市中央区)肛門科 樽見 研さん

重症なら心療内科受診を                                                    

便秘と下痢を交互に繰り返すことを交代性便通異常と呼び、過敏性                              腸症候群に多く見られる症状です。消化管の機能異常に基づく疾患                            で、若年者に多くみられます。精神的・社会的ストレスのため腸の働                             きをコントロ-ルする自律神経の働きが乱れ、便通異常のほか、腹                             痛、腹部膨満感、残便感などの症状も伴い慢性的に経過します。便                             秘は大腸がけいれんするように動くため、相談者のようにウサギの                              ふんのような便になるのが特徴です。近年、社会の複雑化、ストレス                             の増加で過敏性腸症候群になる人は多く、消化器科受診者の30%                            は過敏性腸症候群ともいわれていますす。便の性状を整える薬や消                            化管の運動を調整する薬で改善しますが、重症なら心療内科的な治                             療も必要です。ただ、タ-ル便や血便が出るのであれば、腫瘍や炎                             症などの器質的疾患の可能性も考えなければいけません。タ-ル便                            は胃や小腸からの出血、血便は大腸や肛門からの出血がある場合                              に認められます。年齢から考えると大腸がんなど悪性腫瘍の可能性                             は低いと思われますが、潰瘍や感染性腸炎、最近増加している潰瘍                             性大腸炎、クロ-ン病などの炎症性腸疾患、痔疾患などの可能性も                             考えられるので、消化器科受診を勧めます。

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