゛まるかん人゛プラトーク

元気とキレイを追求すると、人生は楽しく過ごすことと・・・!?

睡眠と脳波「當瀬規嗣解説」

2007-09-29 15:00:00 | 健康・病気

人はどのくらい眠りを我慢できるかを調べたところ、二百六十四時                            間十二分でついに眠ったという記録があります。なんと十一日間で                            すから驚きです。普通は、2日も眠らないと瞬間的に短時間の眠り                            が起ったり、反応を誤ったり、注意力が散漫になったりします。睡眠                          は、脳のはたらきを維持するために必要不可欠なのです。睡眠中の                           脳の様子は、眠っていても測定できる脳波を使って調べることがで                            きます。それによると、睡眠中に脳波はかなり変化していることが                            分かります。睡眠が始まると脳の活動は低下します。目が覚めて                             いるときも安静時に比較的大きなα(アルファ)波が見えますが、睡                            眠に入るとさらに振幅が大きくゆっくりとした波(徐波)が多く現れま                           す。この状態を徐波睡眠と呼びます。脳全体が休んでいるような状                            態です。しばらくすると、比較的速くて細かい波が突然出てきます。                           脳波を見ると起きているように見えるのですが実際は深く眠ってい                            ます。このときまぶたの下で眼球が特有の運動をするので、英語の                           「Rapid Eye Movement」(急速な眼球運動)の頭文字をとって                            レム(REM)睡眠と呼びます。眠っているのに脳が活発に活動して                            いるので逆説睡眠とも言います。睡眠中は徐波睡眠とレム睡眠が                            交互に出現します。おおよそ一時間半から二時間に1回ずつ交互に                           現れるのです。研究者の多くは、レム睡眠中に夢を見ると考えてい                           ます。睡眠薬を使うとレム睡眠が起らなくなりますが、そうするといく                           ら眠っても頭がすっきりしません。レム睡眠は脳の働きを整える役                            割を持っています。睡眠は脳の休息のためにあるのです。                                (とうせ・のりつぐ=札医大医学部長)

コメント    この記事についてブログを書く
« 高齢者に増える眼瞼下垂 | トップ | 聴けば快眠 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

健康・病気」カテゴリの最新記事