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健診で寿命は延びない?  ①

2011-02-24 16:05:29 | 健康・病気

過剰な医療は健康へのリスク

100_8026 「健康診断は自身の体の状態を知るための大切な手段」「早期発見、早期治療こそ健康への近道」-だれもが疑わない耳慣れたキャッチフレ-ズだが、新潟大医学部の岡田正彦教授(64)=予防医学=は「検診(健診)を受けても寿命は延びない」と批判する。過剰な検査・治療が行われている、と現代医療に警鐘を鳴らす。

現状は?

保険者に義務付け、費用は全国で年9000億円

労働安全生活では全事業者に、従業員に対する年に1度の定期健康診断を定め、違反すると罰則を科せられることがある。2008年度から特定健診(メタポ健診)制度が導入され、40歳から74歳までを対象に保険者(自治体の国保含む)に健診実施を義務づけた。健診は成人の大半が受け、費用は全国で年間9千億円程度に上るとの資産もある。がん検診について厚労省は「検診で救える命がある」として受診率50%達成のキャンペ-ンを進めている。                                 
国立がん研究センタ-がん予防・検診研究センタ-は科学的根拠に基づく検診推進の立場から、それぞれの検査法について推奨グレ-ドを定め、公表している。例えば胃がんを調べるエックス線検査は「死亡率減少効果を示す相応な証拠がある」とBグレ-ド。
ただ、撮影方法によっては放射線被ばく量が多くなるため、「事前に不利益に関する十分な説明が必要」としている。一方で、がん検診をやめる自治体も出ている。長野県泰阜村は「見落としの多いがん検診はむしろ有害」「不安をあおるだけ」などの理由で1989年にがんの集団検診を廃止(子宮、乳がん除く)。受けたい人だけが医療機関で受診する個人検診に切り替えた。                       
同村によると、検診廃止後もがんの死亡率は変わらないという。長野は全国でも1人当たりの医療費が少ない県として知られるが、泰阜村は県内でも最下位水準の少なさだ。

※おかだ・まさひこ 1972年新潟大医学部卒。同大脳研究助手などをへて90年同大医学部教授。専門は予防医療学。コレステロ-ル、血糖、尿酸、血圧などの高い人、肥満者を対象に予防医学外来を開設。97年には世界に先駆けLDL(悪玉) コレステロ-ルの測定法を開発した。「検診で寿命は延びない」「医療から命をまもる」など著書多数。京都府舞鶴市生まれ。

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